心血管疾患のある糖尿病においてはメトホルミンが最も優れた第一選択薬ですか?
メトホルミンは、糖尿病患者、特に心血管疾患も合併症にもつ場合での基礎療法薬でした。
しかし、SGLT2阻害剤およびGLP-1受容体アゴニストに対するこの長期に渡り確立されている治療薬を直接比較した大規模なランダム化試験はありません。
しかし、これらの新しいクラスの薬物で改善された心臓血管の利益を示唆する証拠が存在します。
これは幾度となく頂く質問です。
その理由は、SGLT2阻害剤およびGLP-1受容体アゴニストで治療された患者の心血管イベントの減少を見るという事実を考慮すると、患者は実際には1つの薬物に必要なグルコース低下のみを有する可能性があるからです。
しかし、一般的な治療はメトホルミンから始めます。
我々は、研究者がSGLT2阻害剤に無作為化された患者の背景療法を検討した以前に完了している研究からの興味深いデータをいくつか持っています。
彼らが見つけたのは、患者がメトホルミンを服用しているかどうかにかかわらず、心血管イベント、特にSGLT2阻害剤による心不全の減少をなおも確認しました。
これが本当に意味するものは、第一選択療法としてSGLT2阻害剤を開始することが非常に妥当な考えであるということです。
現在重要なのは、米国糖尿病協会が現時点では医療声明にそのことを記載していないと言うことです。しかし、これは将来的に使用する戦略かもしれないということがはっきりと想像することができます。
もちろん心血管疾患患者の費用は常に考慮されるところです。
一方、メトホルミンは安価で心血管イベントを減少させる可能性があるにもかかわらず、新しいSGLT2阻害剤またはGLP-1受容体アゴニストで実際に見られる心血管リスクの低下は、コストがより高いにもかかわらず、実際により新しい薬剤に傾きます。
これらの新薬を追加する方法、追加する時期、どの患者に追加すべきかは、2018年後半に発表される米国心臓病学会の文書に明記されます。
うまくいけば心血管疾患患者のケアにおけるこれらの薬剤の配置について、臨床医、特に心臓血管専門医にいくつかのガイダンス(指針)を提供する必要があります。
【以下のウェブサイトより引用】