性器ヘルペスとヘルペスについて知っておくべきこと
私は医師として、クラミジア、トリコモナス症、骨盤内炎症性疾患を含む多くの性感染症(STD)について治療を行い書物も書きました。
ヘルペスは最も一般的なものの一つです。
これについては話したいことがたくさんありますが、以下があなたが知る必要があることです。
単純ヘルペスはウイルス
単純ヘルペスウイルスには100種類以上の既知のタイプがありますが、通常性感染するのは、
単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と2型(HSV-2)の2種類だけです。
どちらのタイプも性器ヘルペスを引き起こす可能性があります。
HSV-1は、水疱や口唇ヘルペスと呼ばれる口や唇の痛みを引き起こす可能性があります。
性器ヘルペスはどのようにして感染するのでしょうか?
性器ヘルペスは、既に感染している人との性交渉により膣内や経口内、または肛門のいずれかを介して蔓延することがあります。
性器ヘルペスは、感染した性器の皮膚や分泌物(オーラルセックスによる唾液など)に触れた場合にも広がることがあります。
性器ヘルペスは一般的
性器ヘルペスは一般的な感染症かもしれませんが、それは最も一般的な性感染症(STD)というわけではありません。
ヒトパピローマウイルス(HPV)にその違いがあります。
しかし、ヘルペスとは異なり、HPVは予防接種によって予防することができます。
世界保健機関(WHO)によると、世界では50歳未満の37億人(67%)がHSV-1を、417万人(11%)がHSV-2に感染しています。
疾病管理予防センター(CDC)によると、14歳〜49歳のアメリカ人では6人に1人がHSV-2を罹患しており、
HSV-1によって引き起こされる性器ヘルペス感染症の数は増えています。
感染者のほとんどが自分が感染していることに気付かずうつしてしまう
だからこそ、人は感染の自覚がない人から性器ヘルペスをもらってしまうのです。
性器ヘルペスの症状には、膣や陰茎、肛門の周りの痛みやかゆみ、小さな赤い隆起、水疱、潰瘍、そしてかさぶたなどがあります。
最初の発症は、感染してから2日から12日で起こります。
その潜伏期間に、感染した誰かが知らないうちに感染を他人に広げる可能性があります。
一次感染の症状がある人は、鼠径部にリンパ節の腫れや頭痛、筋肉痛、発熱などのインフルエンザのような症状が見られることがあります。
これらは他の種類の感染症と間違われることがあります。
再活性化段階(アウトブレイク)の初期には、多くの人には再発性の病変が発生した部分に、かゆみ、刺すような痛み(チクチクする)
または痛みを伴う感覚などの前駆症状(警告症状)が見られます。
前駆症状は、病変が現れる1日か2日前に現れます。
ヘルペスは治癒できるのか
残念ですが治癒できません。HSV-1とHSV-2の両方の感染は一生続きます。
最初の感染の後、ウイルスは多くの場合、症状を引き起こさずに体内に残ります。
アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬は、痛みを早く解消することはできますが、感染を治癒することはできません。
1年間に数回発生があった場合は、発生を減らし、セックスパートナーに広がる機会を減らすために、
抗ウイルス薬が毎日処方されます。
性器ヘルペスのある妊婦は、彼女の医師と相談する必要あり
分娩が始まったときに痛みがある場合、医師は感染が母親の膣から赤ちゃんに伝わるのを防ぐために帝王切開を行うことがあります。
新生児ヘルペスはまれな状態ですが、それは神経障害や死につながる可能性があります。
新生児ヘルペスのリスクは、妊娠後期に初めて母親がHSV感染症になったときで最大になります。
性器ヘルペスの診断
通常、CDCは、誰かまたはその性的パートナーが症状を示さない限り、定期的な検査は推奨しません。
そして感染が起きた場合は、その確認のために皮膚綿棒による検査が行われます。
血液検査も時々行われます。
性器ヘルペスがある場合は、他のSTDのテストも行われるでしょう。現在およびこれまでのセックスパートナーにも検査を受けるように必ず伝えてください。
性器ヘルペスのリスクを下げる方法
性器ヘルペスを予防する最も確実な方法は、セックスをしないことです。
男性用と女性用の両方のコンドームを適切に使用すれば、感染を減らすことができますが、覆われていない部分では
ヘルペスは皮膚同士の接触によって広がる可能性があります。
その他の予防のヒント
口の中にヘルペスがある人はキスをしたりオーラルセックスをしたりするべきではなく、
性器ヘルペスの症状がある人は症状のいずれかが見られる場合は性行為を控えるべきです。
また、すでにHSV-1に感染している人には、なおもHSV-2の生殖器感染症にかかる危険性があり、その逆も同様です。
両親へのアドバイス
10代の子供たちが学校の健康教育の授業で、ヘルペスの講義を受けるまで待たないでください。
親であるならば、早い時期、 思春期前であってもこの重要な話を始めてください!
*筆者のリマ・ヒメルシュタイン博士は、クローザー - キーストーンヘルスシステムの小児科医であり、思春期の医学の専門家です。
【以下のウェブサイトより引用】