慢性関節リウマチの徴候は診断されるずっと前に現れる
2019年5月10日金曜日(HealthDay News) -関節リウマチと診断される1年から2年前に身支度や歩行、食事などの日常生活上の困難が見られることがあると新しい研究では示されています。
「これは新しい発見であり、非常に興味深い発見です。」
ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニックのリウマチ専門医で主執筆者のエレナ・ミアソエドヴァ博士は、
メイヨークリニックのニュースリリースで次のように述べています。
「それは、最初の発症時から医師が実際に患者を診断するまでの間の症状の蓄積を反映する可能性があります。」
この研究ではまた、慢性関節リウマチと診断され治療を開始した後でさえも、日常的な活動の困難(機能障害)が慢性的に増加していることがわかりました。
それは、肉体的および精神的な痛みの増加、グルココルチコイドや抗うつ剤などの治療薬の使用、症状の緩和に対する心配など、
さまざまな要因によるものと考えられます。
研究者らは医療記録のロチェスター疫学プロジェクトデータベースで586人の慢性関節リウマチの患者と531人の罹患していない人々について調査を行いました。
機能障害の割合は、慢性関節リウマチ患者の方が、慢性関節リウマチのない患者よりも2倍以上高いという結果になりました。
ほとんどの年齢層において、慢性関節リウマチ患者には、そうでない人よりも15%以上高い機能障害がありました。
ミアソエドヴァ博士によると、この調査結果が関節リウマチ患者に対する早期治療の重要性を示しています。
「医師に対して日常生活が困難であることを伝えることで、患者が必要とする援助を確実に受けることができます。」
と彼女は述べました。
約150万人のアメリカ人が慢性関節リウマチと診断されています。
この疾患はほとんどの場合関節に影響を及ぼしますが、体の他の部分にも影響があります。
慢性関節リウマチは、米国における機能障害に関連した最も一般的な慢性疾患の一つであり、そして日常の幸せと生活の質に重大な影響を及ぼしています。
症状には関節の痛みや腫れなどがありますが、患者の40%は、疲労、発熱、食欲不振など、関節に関係のない症状が見られます。
この研究は、医療雑誌『Mayo Clinic Proceedings』の6月号に掲載される予定です。
【以下のwebサイトより引用】