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成人女性のにきびに効果的なケトコナゾールクリーム単独療法

Journal of Dermatologyに掲載された研究データによると、ケトコナゾール2%クリームは、成人女性の軽度のにきびを軽減するのに適度の効果がありました。

調査員は、タイのバンコクにある単一の三次医療センターで、無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施しました。

成人女性のにきび(AFA)が軽度である患者が登録され、ランダムに1:1で割り当てられたKTZ 2%またはプラセボクリームを1日に2回、8週間の期間で投与されました。

8週目の終わりに、患者は試験製品の使用を中止しましたが、治療後2週間は通常のスキンケアを続けました。

試験評価は、2、4、6、8、10週目に実施されました。

主要エンドポイントは、ベースラインから8週目までのにきび数の変化率でした。

臨床的なニキビの重症度は、AFAスコアリングツール(AFAST)を使用して、顔面(AFAST-F)、そして、顎下面積(AFAST-S)において測定されました。

治療の成功率は、8週目と10週目に0(クリア)または1(ほぼクリア)のAFASTスコアを達成した患者の割合として計算されました。

この研究には軽度のニキビを持つ41人の女性が登録され、そのうち39人(95.1%)が10週間の研究期間を完了しました。

患者の年齢は25歳〜49歳で、KTZ群とプラセボ群の年齢平均値はそれぞれ35.2歳と34.1歳でした。

8週目での平均ニキビ数は、KTZ(P < .001)およびプラセボ(P  =  .002)グループの両方でベースラインよりも有意に減少しました。

ニキビ数の平均変化率は、グループ間で有意な差はありませんでした(P = .268)。

ベースラインから8週目までのAFASTの1グレードの減少を達成した患者の割合は、KTZグループの方がプラセボグループと比べて大きくなりました(42.9%対9.5% ;  P = .015)。

さらに、KTZが投与された患者の45.0%が8週目にグレードを0または1のAFASTスコアを達成したのに対し、プラセボ群は14.3%でした(P = .043)。

治療後期間中のAFAST-Fスコアまたは8週目および10週目のAFAST-Sスコアでは、グループ間で有意な差は観察されませんでした。

試験中に重篤または重大な副作用は報告されませんでした。

 KTZ群の最も一般的な副作用は、かゆみ(25%)と乾燥(15%)で、KTZを中断することなくそれらは自然に解消しました。

データは、軽度のニキビを持つ成人女性に対しての、KTZによる単独療法の有効性と安全性を支持しています。

研究結果は、中度および重度のニキビのある成人女性や青年、または、にきびのある男性へ一般化することはできません。

治療期間の短さも研究の結論を制限している可能性があります。

KTZクリームの長期的な有効性は確認できませんでした。

「より大規模での試験、より長い追跡期間、より多様な臨床設定による研究で、有望な有効性を確認するには、KTZ局所薬や他の抗真菌薬についての、更なる研究が必要となります。」

と研究者らは記しています。

 

【以下のリンクより引用】

Ketoconazole Cream Monotherapy Effective for Adult Female Acne

Dermatology advisor