抑うつ症状は急速な腎機能低下に関連する
腎機能が正常な中国人の成人においては、基礎疾患として抑うつ症状があることは腎機能の低下と関連があるようです。
米国腎臓学会のクリニカル ジャーナルに 5 月 28 日にオンラインで公開された研究によると、正常な腎機能を持つ中国人の成人にとって、抑うつ症状が重くなるにつれて、急速な腎機能の低下のリスクが高まることが明らかになりました。
中国南部医科大学のジャン・ズシャン医師らは、腎機能が正常 (推定糸球体濾過速度 [eGFR] 1.73 ㎡あたり 60 mL/min 以上) である、中国人の成人4,763 人を対象に、抑うつ症状と腎機能の急速な低下との間の将来的な関連について調査を行いました。
研究者らは、参加者の 6% が追跡期間の中央値 である4 年間で、腎機能の急速な低下がみられたことを発見しました。
主要な人口統計学的、臨床的、または心理社会的共変量を調整した後で、ベースラインでの抑うつ症状と腎機能の急速な低下との間には、有意な強い関連性が観察されました (調整後のオッズ比、5 スコア増加ごとにの 1.15%)。
抑うつ症状が高い人は、抑うつ症状が低い人に比べて、腎機能が急速に低下するリスクが有意に高いことがわかりました(疫学研究センターのうつ病スケールでは合計 10スコア以上対10 スコア未満: 調整オッズ比、1.39%)。
この果は、eGFR が 1.73㎡ あたり 5 mL/min 以上の年率の低下、そして、出口訪問時には1.73m2 あたり 60 mL/min 未満のレベルまでの低下といった、副次的な結果が類似していました。
「さらに確認されれば、私たちのデータでは、うつ病の症状のスクリーニングに関するいくつかの証拠と、慢性腎臓病の予防を改善するための効果的な心理社会的介入について提供することができるでしょう。」
と、共著者は声明の中で述べています。
【以下のリンクより引用】
Depressive Symptoms Linked to Rapid Kidney Function Decline
Healthday