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JapanRx / 抗凝血剤はコロナウイルス患者の死亡率を低下させるという研究結果

抗凝血剤はコロナウイルス患者の死亡率を低下させるという研究結果

水曜日に研究者らが報告した内容によると、血液希釈剤は、入院中の重症コロナウイルス患者の死亡リスクを最大50%減少させるとみられています。

また、抗凝固剤を投与された患者は、呼吸補助のために人工呼吸器が必要となる可能性が30%低くなったと、ニューヨークにあるマウントシナイ・ヘルスシステムの研究チームは報告しています。

また、4,300人を超える患者を対象とした同チームの研究では、死亡した患者の多くには問題兆候がなかったにもかかわらず、体全体に血栓のエビデンスが確認された症例が多くみられました。
これは、コロナウイルス感染症が引き起こす可能性のある血栓は体全体に発生する、より深刻な症状であることを示すエビデンスですが、この調査結果は、この問題に解決策がある可能性を示しています。

「抗凝固療法を行わなかった場合と比較して、予防的および治療的抗凝固療法を用いた場合、死亡率と挿管率が低下しました。」と、チームはJournal of the American College of Cardiologyで発表された報告の中で書いています。

この研究は、医学研究のゴールドスタンダードである無作為化対照試験ではありませんでした。
研究を主導したヴァレンティン・フスター博士は、それは次のステップだと述べています。
「15か所の研究機関で、国際的な無作為化試験が始まったばかりです。」と、フスター氏はCNNに対して述べています。
「私たちは、効果のある3種類の抗凝固剤を比較しています。」

フスター氏のチームは、抗凝固剤を投与されなかった患者の60%は生存して退院し、26%は病院で死亡、13%はまだ入院したままであったと述べています。

患者が血栓を予防するために予防的に薬剤を投与された場合は、75%は生存して退院し、22%が病院で死亡し、3%は研究期間中まだ入院したままでした。
研究者らは、血栓を予防するため、または血液凝固のエビデンスが現れ始めた後に抗凝固剤を投与された場合も、患者の死亡リスクの低下は同様であったと述べました。

サル・マザーラ氏は生存者の一人です。
コロナウイルス感染症が悪化し、1か月間人工呼吸器が必要となったため、彼は4月上旬に入院しました。

「サルには血栓はなかったものの、血栓を防ぐために毎日薬を投与されていました。」と、彼の妻であるジョセフィン・マザーラ氏はCNNに語りました。
マザーラ氏は最初、脳卒中の緊急治療に使用される血栓溶解薬であるtPAを投与されました。

彼はその後ヘパリンを投与され、脳卒中予防薬とした承認された薬であるエリキュース(一般名:アピキサバン)を処方された後、退院しました。

マザーラ氏の治療には、挿管を行うため、強い鎮静薬の使用と喉の切開が必要でした。
「それは恐ろしい、恐ろしい経験でした」とジョセフィン・マザーラ氏は言います。

「あまり覚えていません」と、48歳のサル・マザーラ氏はCNNに語りました。
 「私は完全に意識を失っていました。」

コロナウイルスを治療する唯一の治療薬は、抗ウイルス薬レムデシビルです。
ジョゼフィーヌ・マザーラ氏は、マザーラ氏はも治療中にこの薬を入手したと述べました。

医師たちはステロイド薬、特にデキサメタゾンも、コロナウイルス感染症の回復に役立つことを学びました。
現在、感染症から回復した人から提供された血漿を利用して、感染症患者の治療に役立てるための様々な種類の抗体を用いた血液ベースの治療法について調査する試験が進行中です。

現状このウイルスには劇的な治療法が存在しないため、医療チームの多くは複数の手法を組み合わせたアプローチを採用しており、患者には免疫反応を抑制し、ウイルスを抑制し、血栓を抑制する薬の組み合わせを投与しています。

マザーラ氏は、、5月に病院を退院してから1か月間、血液希釈剤の投与を続けました。
「90%程度もとにもどりました」と、彼は話します。

3月にニューヨーク市でパンデミックが発生した直後、医師たちは患者の全身に血栓が発生していることに気づき始めました。
血栓が腎臓透析装置に詰まり、患者の肺、肝臓、心臓を損傷しました。

医師は現在、コロナウイルス感染によって引き起こされる炎症によって、血液の凝固を引き起こされていると考えています。
時には、手遅れになるまで症状があらわれないこともあります。

マウントシナイの研究によると、一部の死亡した患者の剖検を行ったところ、42%に脳や肺、肝臓、心臓などの血栓が確認されたと言います。
「これらの患者は、血栓症の臨床症候群にかかったことはありませんでした。気づかぬ内に損傷が起こっていました。」と、フスター氏は言います。

医師は数種類の異なる抗凝固剤を使用し、多くのケースでは各患者に複数の抗凝固剤が投与されたため、どの抗凝固剤が最も効果的であったかはわかりません。
しかしフスター氏は、低分子量ヘパリンとアピキサバンは両方、プラスの効果を示したと語りました。

マウントシナイの研究チームは、5月に2,000人の患者を対象とした研究結果を発表しました。
水曜日の報告では、より継続的な治療を受けたより患者に関する報告がなされました。

出典 2020年8月26日更新 CNN health『Obesity increases risk of complications from Covid-19, damages vaccine efficacy, study finds』(2020年8月27日に利用)
https://edition.cnn.com/2020/08/26/health/obesity-covid-19-increased-risks/index.html