抗生物質を服用中にアルコールは飲めますか？

Q.抗生物質を服用しながらアルコールを飲むことはできますか？

A.いくつかの抗生物質において、その答えは明確ではありません。しかし、ほとんどの場合、答えは慎重にイエスでしょう。

アルコールや抗生物質についての懸念は、1880年代のゴム業界に根差しているのかもしれません。

この頃、製造業者はジスルフィラムと呼ばれる化学物質をゴムの加硫を促進するために使用し始めました。

すぐに、製造に関わるゴム労働者には奇妙な反応が見られ始めました。彼らはアルコールを飲んだ後に激しく具合が悪くなりました。

1940年代、医師は、ジスルフィラムがアルコール乱用治療薬として有用かどうかを調査しました。

アルコールを飲んだ後に薬物を摂取した患者は、吐き気、嘔吐、発汗、潮紅、動悸、頭痛および他の苦痛を伴う症状を発症し、多くは飲酒を止めました。

この薬は、今日アンタビュース（Antabuse）という商品名で販売されています。

1960年代、抗生物質メトロニダゾール（商品名フラニル）が米国に導入されました。すぐに、医者はアルコールを飲んだ患者に同様の症状が見え始めたことを認めました。

症状は非常に不快であったため、メトロニダゾール自体が、『アルコール中毒の治療』として研究されました。

メトロニダゾールはアルコールの乱用を止めるためには使用されていませんが、憩室炎などの様々な消化器感染症の治療や婦人科疾患や性感染症の治療に重要な薬です。それは安全性が高くて効果的ですが、服用中はアルコールを避けなければならないという警告があります。

いくつかの他の抗生物質もアルコールとの反応を引き起こすと報告されている。これらのほとんどはセファロスポリンであり、様々な感染症の治療に使用される広範囲の抗生物質です。しかし、多くのセファロスポリンが存在するが、ほんの一握りしかこの反応を引き起こすと報告されていません。

大多数の抗生物質はアルコールとは相互作用しません。

アモキシシリン（アモキシシリン）、アジスロマイシン（ジスロマック）、アモキシシリン・クラブラン酸塩（オーグメンチン）、セファレキシン（ケフレックス）、シプロフロキサシン（シプロ）など、米国で最も頻繁に処方される5種類の抗生物質に関して、食品医薬品局の製品情報でも警告は出ていません。

同様に、咳や風邪に使用される店頭薬もまた、抗生物質の使用に対してもアルコール消費については告していません。

これらの抗生物質を服用しつつアルコールを消費することが安全であることを証明する研究はありませんが、重大な相互作用が発生する可能性は低いようです。

そうとはいえ、アルコールは抗生物質以外の多くの薬物と相互作用し、既に炎症を起こしている胃の内膜を刺激する可能性があるので、感染症の治療中にアルコールを避けることは良いと思います。

FDAは、通常、アルコールを摂取しているかこれから摂取するのであれば、患者はまず医師へ相談するようにアドバイスを行っています。

【以下のウェブサイトより引用】