救急時に片頭痛を治療するための最良の薬
医師のための新しいガイドラインは、救急が必要なほど深刻である片頭痛の治療に役立つとしています。
ガイドラインによると、救急医は、片頭痛の患者にオピオイドとして知られているモルヒネまたはモルヒネ様薬物を注入することは避けるべきです。
その代わりに、彼らは他の二つの静脈注射薬のうちの一つ、またはスマトリプタンの注射を使用する必要があります。
「これらは救急部門(ED)において片頭痛を管理するための初めてのガイドラインです。」と、ニューヨークのNYUランゴーン医療センターのミアミンメン博士は、ロイターヘルスに語りました。
25種以上の異なる薬が救急部門(ED)で片頭痛を治療するために使用されているため、ガイドラインが必要でした。」と彼女は述べました。
そのうちのいくつかは、その使用をサポートするために良好なデータを持っていません。
また、彼女はこう付け加えました。「それらは既知の問題にもかかわらず、片頭痛でEDを訪れた患者の60~70%にオピオイドが投与されます。」
アメリカの頭痛学会の要請で、ミアミンメン博士らは、エビデンスに基づく推奨事項の作成に着手しました。
大規模なデータベースと臨床試験のレジストリを検索し、彼らは28の注射薬で行われた68件のランダム化比較試験を発見しました。
この種のトライアルは、医学研究のためのゴールドスタンダードと考えられています。
研究チームは、有効性、副作用、及び他の要因に基づいて、
メトクロプラミド、プロクロルペラジン、またはスマトリプタンの3つの薬物のうちの一つを最初に試行することを勧めています。
なぜなら、それぞれの薬剤の使用をサポートするためのソリッドデータを持っていたためです。
また、彼らの研究によりコルチコステロイドデキサメタゾンは、頭痛のぶり返しを防ぐのに役だつことがわかりました。
また、他の全ての薬剤については証拠が乏しいものでした。
ガイドラインによると、長時間それらを摂取することが危険である可能性がある注射用モルヒネやヒドロモルフォンは、それらが効果的だという証拠があまり存在しないので、ファーストライン治療としては避けた方がよいです。
ミンメン博士は、患者がEDから帰宅する際に処方箋を得ることができるため、スマトリプタンを勧告することは特に重要だと述べました。
「もし、EDで作用した場合、患者は帰宅後も突発的な片頭痛の治療に使用でき、再度救急へ来る前に試すことができます。」と彼女は述べました。
適切に使用された場合、デキサメタゾンもまた、再発を防止するために処方することができると彼女は述べました。
ミンメン博士はEDの医師と、患者の主治医がすべての問題について、治療の結果として生じると予防的治療が役立つかどうかを判断する際に、話し合う必要があることを強調しました。
博士は「片頭痛に苦しんでいる方は、片頭痛の際のアクションプランやどの薬が緊急治療の際に最適であるかについて、貴方の医師と話をすることが重要です。」と助言しています。
(出典) http://bit.ly/2953xqM and http://bit.ly/28WmaPX Headache, online June 14, 2016.