断続的な絶食は血糖値を改善
アデレード大学の研究者による新しい研究は、間欠的断食としても知られている、時間制限のある食事が、
2型糖尿病の危険にさらされている人々の血糖値を調整するのに役立つかもしれないことを発見しました。
絶食は、食事の量に関係なく、糖尿病を発症するリスクが高い男性の血糖反応を改善することが示されました。
この食事療法に従う大部分の人々は、一日のうち16時間、食事を控え、その後、8時間以内に食事を摂取します。
この理論はより空腹時間が長いと体がより多くの食糧を処理する能力を高めるということです。
「時間制限のある食事」というのは、断続的な断食を伴う人気のある食事方法です。
時間制限のある食事の背後にある理論では、人々がその日の特定の期間内に食べ物を消費するならば、
通常、不健康であると考えられる食べ物も食べることができるということです。
断続的な断食をテストに加える
医療誌『Obesity (肥満)』での報告によると、研究チームは、7日間の試験期間にわたって、15人のリスクのある男性(平均55歳)の間で、
その効果と時間制限のある食事について分析を行いました。
参加者の男性はそれぞれ通常の食事療法に従いましたが、毎日の食べ物の摂取を9時間以内の時間枠に制限しました。
それは、1週間、午前8時から午後5時までの間、または、1週間、正午から午後9時の間に食事時間枠を制限して食事を摂るというものです。
参加者全員が連続的にグルコースモニターを装着し、実験の開始時と終了時に標準的な食事の後の耐糖能について評価しました。
研究者らは、参加者の男性がいつ食事をやめることにしていたかにかかわらず、
時間制限のある食事はグルコースコントロールを改善したと報告しています。
「我々の結果は、何を食べるのではなく、いつ食べるかを調節することがグルコースコントロールを改善することができることを示唆しています。
今回の調査では、わずかな体重減少が見られましたが、それが結果に寄与した可能性があります。」
と、研究の主執筆者である、レオニー・ハイルブロン博士は述べています。
参加者には「著しい」改善が
研究参加者の一人、フレッド・ロヒラーさんは8週間にわたって午前9時30分から午後7時30分の間に通常の食事を摂りました。
「食事時間が制限されての食事療法は最初は困難でしたが、すぐに管理がしやすくなりました。
私は、常に午後7時30分までに食事を終え、これが私のライフスタイルでうまくいくことがわかりました。
試験を通して、私は空腹時血糖耐性が有意に改善したことがわかりました。そして、糖尿病の「リスクの増加」から「正常」レベルに変化しました。
これは、私が好きな食べ物をどれも変えずに達成できたのです。」
とフレッドさんは述べました。
ハイルブロン博士は、結果がより多くの参加者を含む研究において再現され、何らかの結論を引き出すことができるようになるまでには、
長期間にわたって研究が行われる必要があるだろうと述べています。
「これらの初期の結果は血糖管理の見込みがあることを示していますが、
このパターンの食事時間制限ないでの摂食の有効性を十分に調査するためには、より長期にわたる大規模研究が必要です。」
【以下のウェブサイトより引用】