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JapanRx / 新しい研究では『卵は健康』が問題に

新しい研究では『卵は健康』が問題に

  2015年、アメリカ政府は2015年から2020年までのアメリカ人の食事についてのガイドラインを発表しました。

(1)「コレステロールは過剰消費を心配する栄養素ではありません」
(2)「個人は健康的な食事パターンを維持しながら、できるだけコレステロールの少ない食事を」

そのため、当然のように高コレステロール血症に関連している卵や他の食品の消費に関する専門家の意見が分かれています。

もう一つの論点は、コレステロールが飽和脂肪や動物性タンパク質とともに食品中にしばしば共存しているという事実です。
卵、赤身の肉、鶏肉、魚などのようなコレステロールの異なる供給源がコレステロール値にどのように影響するのかもまた不明です。

現在、ビクターW・ゾン氏らは、卵の消費が心血管疾患のリスク増加と関連していることを示す研究を発表しています。
研究のために、科学者らは、成人における心血管障害の長期的影響を研究するために選ばれた20人の患者のコホートを含んだ
『生涯リスクプーリングプロジェクト』からの参加者データを使用しました。

このプロジェクトでの29 615人の成人患者は、下記の6件の患者コホートから集められました。

  • 地域におけるアテローム性動脈硬化症リスク研究(ARIC)
  • 若年者における冠状動脈リスク発生研究(CARDIA)
  • フレーミングハム心臓研究(FHS)
  • フレーミングハム子孫研究(FOS)
  • ジャクソン心臓研究(JHS)
  • アテローム性動脈硬化症の多民族研究(MESA)  

これらの患者は17年半の間、追跡されました。
研究者らは、心臓病、脳卒中、心不全を含む心血管疾患の発症や死亡の危険性が、
食事性コレステロールや卵を定期的に摂取している人たちで増加することを発見しました。

食事性コレステロールについては、更に、300mgを摂取するごとに、心血管疾患のリスクは17%増加し、死亡リスクは18%増加しました。
卵の消費量に関しては、科学者たちは、毎日卵の消費が半個追加されるごとに、心血管疾患のリスクが6%上昇し、
死亡率が8%上昇することを発見しました。 

卵黄と卵白を分ける

以前の研究では、テストされている変数に影響を与える可能性がある要因についてのデータの不足、
または交絡要因の不足のいずれかにより決定的な結果が示されていませんでした。

例えば、卵を消費する多くの人々は、身体活動が低い、喫煙、不健康な食事など、他の不健康な生活習慣があるかもしれません。
また、コレステロールが豊富な食品は、動物性タンパク質と飽和脂肪も豊富である可能性があります。
これらの要因は、以前の研究では決定的な結果をもたらしませんでした。

しかし、この研究では、喫煙状態、食事内容、投薬やホルモンの使用、BMI、飲酒、その他の研究要因を考慮しました。
また、この研究の17年半という追跡期間は、以前の多くの研究よりも長くなっています。

コレステロールの消費と心血管疾患のリスクとの関連は、卵の使用と加工された赤身の肉の消費を説明した後では、
もはや明白ではなく、この2つの間の関連をさらに強調しています。
しかしながら、この研究では卵とコレステロールの測定といった単一の測定に頼っており、食事データ自体は自己申告されたものです。

研究者はこれらの問題はデータ収集と分析に誤りをもたらしている可能性があることを警告しています。

結論としては、この研究は、食事性コレステロールと卵の摂取が心血管疾患と死亡のリスクを高めることを示しています。
これらの結果は食事療法のガイドラインと情報の更新を行いながら、要因の解析がなされるべきです。

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.news-medical.net/news/20190418/New-study-calls-healthiness-of-eggs-into-question.aspx