新しい研究による小児てんかんの最善治療法

ニューイングランド医療ジャーナルによると最古の抗けいれん薬であるエトスクシミドは小児欠伸てんかんに最も効果的な治療とされています。 OHSUDoernbecherこども病院は全国のNIHの小児欠てんかん研究会の一部として、 この臨床試験に参加するために選ばれました。 よく起こる小児性てんかん、小児欠伸てんかんに対して研究グループは3つの治療薬の比較試験を行いました。この研究以前にはどの薬が一番効果的であるかは立証されていませんでした。 幼年期のてんかん治療の科学的理解は過去の成人の患者を対象とした研究からの治療経験に基づいています。今回の研究は小児欠神てんかんを理解するための重要なものとなります。以前は子供のてんかん治療に何が一番効果的であるかを文書化していませんでした。 新たに2004年7月から2007年10月から小児欠神てんかんと診断された453人の子供を研究として集めました。研究参加者は無作為にエトスクシミド、バルプロ酸またはラモトリジンを投与しました。症状が消えるまで投与量を徐々に増加させていきました。 治療の16週間後エトスクシミドとバルプロ酸には深刻な副作用なく、ラモトリギンよりも大いに効果的であることが分かりました。またエトスクシミドは悪い作用が他の薬に比べ、より少なかったと報告されました。 バンクーバー在住のニックとミシェルスキマス氏は娘のジュリアちゃんを2007年4月に研究に参加させて、ジュリアちゃんの発作は薬投与後に止まりました。 治療前8歳のジュリアちゃんは声を出して本を読んでいる最中に、突然10-15秒間停止していました。その後本読みに戻り、何が起こったのか気づいていませんでした。ミッシェル氏は絵を見ていたため本読みを中断していたのだと考えていました。 この症状は2-3週間ほど続きましたがミシェル氏はその事については特に気に留めていませんでした。休暇中にジュリアちゃんはボールを投げるのを突然止め、ゆっくりと円を描き始めました。 ジュリアちゃんは初め何が起こっているのかわからず、後で何も覚えていませんでした。 ミシェル氏はそれを見て、治療が必要だと考えました。 脳波とMRI後ジュリアは小児欠神てんかんと診断されました。 彼女の主治医はOHSUのDoernbecherで新薬臨床試験に参加する事を推奨しました。ニック氏とミシェル氏は自分の娘に薬を投与することに抵抗がありましたが 研究チームは治療なしではジュリアちゃんの発作は後に学習能力と発達に多大なお影響を与えるだろうと説明しました。 医師はジュリアちゃんの両親に脳をクラスに例え、1人の子供が邪魔をしており他の生徒が上手く学習できないと言いました。難しい判断でしたが参加して良かったとニック氏とミシェル氏は語りました。治療後に2年半以上発作を起こすことなく過ごすことができ彼らはとても満足していました。 研究グループは参加に長期期間にわたる追跡調査を行い、最近になり5年間の延長治療を行いました。 BMIが増加したため発作が止まった数ヵ月後に治療薬投与中止したジュリアは新しい試験に参加しました。参加者は3つのグループに分けられました。治療薬投与後に発作が止まったグループ、治療薬でも発作が止まらないグループ、発作は無いが治療薬を服用しているグループそれぞれに分けられました。ミシェルさんはジュリアちゃんに研究について教え、研究が他の子供達を助けることに繋がると教えました。 調査結果により小児欠伸てんかんの1つの側面が分かり、共同研究をおこなうことで発作をもつ子供に対して適切な処置ができるようになりました。
以下のサイトより引用

http://www.medicalnewstoday.com/releases/182232.php