新世代の犬用非ステロイド系鎮痛消炎剤(NSAID)「メタカム®」
骨関節炎の症状緩和や術後の疼痛管理など、犬の炎症・疼痛管理に総合的に使用される、新世代の犬用非ステロイド系鎮痛消炎剤(NSAID)
「メタカム®(一般名:メロキシカム)」が、4月7日に新発売されました。
メタカム®は炎症反応に関与するCOX(シクロオキシゲナーゼ)-2を選択的に阻害するNSAIDで、胃や腎の機能調整に関与するCOX-1をほ
とんど阻害しないため優れた有効性と安全性を両立しています。
作用の持続に優れ、1日1回の投与で24時間鎮痛効果が持続すること、また、経口剤は日本でNSAIDとして最も長い6週間(42日間)の投与が
可能であることが、同剤の主な特徴です。同剤は要指示医薬品で、獣医師の処方せん、指示により使用されます。剤型は、シロップタイプの経
口懸濁液と皮下注射用の注射液の2種類で、経口懸濁液は、犬の運動器疾患に伴う炎症および疼痛に対して、注射液は、犬の術中および術後の
疼痛に対して主に使用されます。
メタカム®は1992年の欧州での新発売を始まりとして、順次オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどのコンパニオン アニマル先進国
で発売されてきました。
現在、世界でもっとも広く使用されるNSAIDsの一つになるなど、各国の獣医師やコンパニオン アニマル オーナーから、信頼のおける犬用NSAIDとして高い評価を受けています。
「オーナーに癒しと活力を与えてくれるなど、コンパニオン アニマルが人々の暮らしを豊かなものとするために大きく寄与している現代は、
同時にこうしたコンパニオン アニマルのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上にも、真剣に取り組むべき時代であると考えま
す。
メタカム®は、高い有用性で犬の健康に寄与できる薬剤で、市場の潜在的な需要にも合致したものです」と、BISVの代表
取締役副社長アンドレアス ガットマンは述べました。
ベーリンガーインゲルハイムは欧州とカナダで、動物用NSAID市場をリードしています。また循環器領域でも、犬の慢性心不全を改善しな
がらQOLを向上させるという、2つの作用機序をもつ治療剤「ベトメディン®」を持ち、世界各国での発売を開始したところです。
メリアルは日本で、犬猫用ノミ・マダニ駆除剤のマーケットリーダーである「フロントライン®」、犬糸状虫症予防剤のマーケットリーダー
「カルドメック®」、数種の犬用ワクチン「ユーリカン®」などを販売しています。