新型インフル備蓄薬、小児用など3種追加
厚生労働省は、新型インフルエンザ対策で備蓄する抗ウイルス薬について、来年度から新たに「タミフルドライシロップ」「ラピアクタ」「イナビル」を加えることを決めた。
現行の「タミフル」「リレンザ」と合わせて5種類になる。既存の薬が効きにくい耐性ウイルスに効果が見込める「アビガン」は、有効性などを示すデータがそろった段階で改めて検討する。
タミフルはカプセルの飲み薬だが、タミフルドライシロップは顆粒を水に溶かした甘い飲み薬で小児に適している。イナビルはリレンザと同じ吸入薬、ラピアクタは点滴薬で重症患者らへの投与が想定される。備蓄割合は現在、タミフル8割、リレンザ2割だが、臨床現場の使用実態を踏まえた比率に見直す。
同省などは今後、5700万人分とする備蓄目標量(国民の45%相当)の引き下げも含めた検討を行う。
(2015年10月5日 読売新聞)
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