新薬が統合失調症に効果的であることが明らかに

ワシントン、2014年5月12日 –
長いこと誤解されてきた精神病である統合失調症で苦しんでいる人が、より良い生活を送るための大きな手助けとなる2つの新しい治療法があります。

治療法の1つは、胃食道逆流症（GERD）に長い間使われてきた薬であり、ヘルシンキ大学のジェスパーエークレンド教授の研究によって精神分裂病に効果的であることが発見されました。
この薬のジェネリック名はファモチジンで、Pepcid ACとして小売販売されており、2003年に規制緩和がされています。
研究チームは、200ミリグラムの用量で使用される場合に薬物が血液脳関門（BBB）に浸透することを見出しました。
内皮細胞からなる内皮が、病原体、感染、ウイルスおよび細菌が脳を直接的に攻撃するのを阻止することによって、脳の保護層を形成するという点で、BBBは自然の驚くべき機能を有します。 BBBの欠点はこの機能があるため、薬品が通過できないということです。
ファモチジンを5倍に増やすと、薬はBBBを通過し、わずか1週間後に統合失調症の症状は減少し、1ヶ月後には有意な症状の弱まりが見られました。
 ファモチジンは、他のシグナル伝達物質の制限物質として働くH2ヒスタミン受容体を遮断することによって、GERDに対して作用するのと同様に統合失調症にも作用します。

もうひとつの治療法として、2番目の薬は、ヨーロッパ大塚製薬によって開発されたエビリファイ メンテナであり注射によって最もよく適用される抗精神病薬です。
分裂病に対しては、8.3％が再発すると記録されていますが、この薬物療法は実質的で長期的な効果が期待できます。
エビリファイ メンテナがどのように機能するかのメカニズムについては不明ですが、分かっていることは神経伝達物質の信号を乱し、おそらく散乱信号の防止を助けるのです。
ファモチジンについては店頭販売されていますが、医師に相談せずに誰でも店に足を運び、購入して200mgを自分で投与してよいというわけではありませんのでご注意下さい。

（記事元）
http://www.commdiginews.com/health-science/new-medications-found-effective-in-treating-schizophrenia-17397/