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新薬によるアルツハイマー病治療

ネイチャーケミカルバイオロジー誌に発表された新しい研究によると 新しい化合物「pharmacologic chaperones」がアルツハイマー病を治療する新しい方法だとしています。

研究チームは、レトロマータンパク質複合体と呼ばれているものがニューロン中で重要な役割を果たしているということを指摘しました。
 アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβを生成、分割された細胞の部分から離れ、 アミロイド前駆体タンパク質(APP)をレトロマータンパク質複合体がコントロールすると見られています。

ニューヨークのコロンビア医科大学にあるアルツハイマー病センターの所長、スコット・スモール博士によりコンピュータを使用した研究が行われ、新しい成分を発見するに至りました。
チームはこの新しい成分がレトロマーレベルを大幅に増加させ、 海馬ニューロンにおけるアミロイドβレベルを低下させることができる報告しています。

スモール博士はこの新しい治療方法は従来の治療より安全で、効果的に 神経疾患を治療をできると考えています。
 研究チームはアルツハイマー病を持つ患者の脳ではレトロマーが見られ無かったため どのようにしてニューロン内でのレトロマーレベルの下がることでアミロイドβが上がるのか またその逆も調査しました。
動物でこの作用を研究、どのようにしてアルツハイマー病につながるのか調査を行ないました。
研究チームとスモール博士はレトロマー劣化を簡単に予防し、機能を保つことができるのか疑問に思いました。
科学的な会議での議論を経て、スモール博士らは、彼らが簡単に劣化させたレトロマーを防止し、その機能をサポートすることができるかどうかを疑問に思いました。
自然と、タンパク質を保護することが有益であるというような考えになりました。

マサチューセッツ州のブランダイス大学の教授である、グレゴリーA.ペツコ氏は、薬を使ってタンパク質を保護する方法を研究しました。
レトロマーの3D構造は既に解明されていますが レトロマーの弱い部分を結合してタンパク質を安定させることのできる分子を見つけることが課題でした。
研究チームはヴァーチャルシュミレーションを用いて薬の成分がどのようにレトロマータンパク質複合体とつながるのか研究するために 成分をスクリーニングしました。

この新しい手法でレトロマーを安定させることができる可能性のある100ほどの成分を特定し、そのうち24の成分に効果が期待できるとしました。
R55と呼ばれる成分は熱に対するテストを行った時であってもレトロマーの安定性を大幅に増加させることがわかりました。
この新しい薬成分は分子生物の血管より、細胞の欠陥を対象とし神経疾患を治療します。

研究チームは次にR55がどのように脳内の記憶を司る海馬の神経系に影響するか検査しました。
しかし成分が有害であるかもしれないという懸念がありましたが細胞培養によるマウスのニューロンでの実験で比較的無害であることが分かりました。
さらに実験で健康なマウス、アルツハイマーを持つマウスの神経細胞両方で R55がレトロマーのレベルを増加、アミロイドβのレベルを下げることが分かりました。

マウスの神経細胞で実験が成功したので、次に研究チームはマウスモデルでの実験を行いました。
新しい薬の発見は、まず効果が有効であるという原理の証明からはじまります。 アルツハイマーとパーキンソン病の原因とされるエンドソームの欠陥を標的としました。
最初に見つかったものが有効成分となることはほとんどありません。スモール博士は有効成分は安全で効果的なものであることが必要であると説明しました。
「新しい有効成分の発見は他の成分の安全性と効果を確かめるためのきっかけになることもあります。」

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/275646.php