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新薬はサルとヒトのリポタンパク質コレステロールを増加させることが判明

英国の製薬会社アストラゼネカの研究者チームは、テストサルとヒトのリポタンパク質コレステロール(HDL-C)のレベルを上げる新しい抗体薬を開発しました。

 

『Science Translational Medicine』 誌に掲載された彼らの論文の中で、研究グループは薬剤がサルと人間でテストしたときにどれだけうまく機能したかについて説明しています。

 

医学研究者は長年、血流中のいわゆる「悪玉コレステロール」を減らすことの利点について、宣伝してきました。

このような低密度リポタンパク質(LDL)は、血流に蓄積すると危険な心血管疾患を引き起こすと考えられています。

LDLレベルが高い患者を治療するために多くの薬剤が開発されてきました。

それと同時に、研究者はまた、血中のいわゆる「善玉コレステロール」を高めるべきであると示しています。

 

残念ながら、そうするための薬剤を開発する努力は限られた成功しか収めていません。

この新しい取り組みの中で、アストラゼネカの研究者たちは、初期試験中に他の研究で見られた問題を克服する見込みが示された新薬を考案しました。

 

現在、『MEDI5884』と呼ばれているこの薬剤は、実験的な抗体薬として同社によって開発されました。その後、試験により、サルのHDL-Cを低下させることが示されました。

 

研究者らは、この薬剤が冠状動脈性心臓病に関連している内皮リパーゼを中和し、HDL-Cが増量することによってそうなることを発見しました。

 

実験によると、サルのHDL-Cレベルはわずか2週間で2倍になる可能性があり、悪影響は見られませんでした。

この発見に奨励され、研究者たちは人間のボランティアの小さなグループにおいて薬剤をテストしました。

彼らは、この薬剤がサルほどではないものの、ヒトのHDL-Cレベルも増加させることを発見しました。

残念ながら、彼らはまた、薬剤が悪玉コレステロールのレベルをわずかに上昇させることを発見したため、MEDI5884を投与する前にPCSK9阻害剤でテストがされたサルへ前治療を行いました。

そして、それがうまくいき、HDLC-Cレベルは上昇したものの、LDLレベルの上昇はありませんでした。

 

研究者たちはまた2種類の薬剤を組み合わせると両方の効果が高まるように見えることも発見しました。

彼らは、この2つの組み合わせが、心血管系の問題を抱える患者のコレステロールを制御する手段につながる可能性があることを示唆しています。

 

【以下のリンクより引用】

New drug found to increase lipoprotein cholesterol in monkeys and humans

Medical Xpress