新規発症てんかんの治療薬:AANとAESによる最新診療ガイドライン
米国神経学会(AAN)および米国てんかん学会(AES)は、抗てんかん薬(AED)を用いた新規発症および治療抵抗性のてんかんの管理のための、
新しい推奨診療ガイドラインを提供しています。
新たなガイドラインでは、ラモトリジン、ビガバトリン、レベチラセタム、プレガバリン、ガバペンチン、およびゾニサミドが新規に発症したてんかん、および治療抵抗性のてんかんにおける発作の頻度を減らすために使用されることが支持されています。
AEDによるてんかん治療に関する2004年のエビデンスに基づくガイドラインを更新するために、AANおよびAESのメンバーからなる専門家小委員会が結成されました。
最近の証拠に基づいて、研究者らは、新しくてんかんと診断された成人および小児におけるガバペンチン、およびトピラマートの使用を推奨しています。
クラスⅠとⅡの研究は、治療抵抗性の焦点性てんかんを有する成人において追加療法薬とされているルフィナミド、エゾガビン、クロバザム、ペラムパネル、および即時放出型プレガバリンの使用を支持しています。
しかし、これらの治療法に関連する有害事象は処方する前に慎重に検討する必要があります。
他の研究(クラスI、II、およびIII)では、1日800 mg、および1日1200 mgのエスリカルバピンが、おそらく治療抵抗性の成人てんかんに有効であることが示唆されています。
焦点性てんかん、または、未分類の強直間代性発作を伴う、新規発症てんかんの成人患者における単剤療法の推奨については、クラスIIの証拠によれば、ラモトリジンはガバペンチンまたは即放カルバマゼピンよりも忍容性に優れているため、これを考慮すべきであるとしています。
さらに、クラスIIの証拠は、焦点性てんかん、または、未分類の強直間代性発作を有する患者における発作頻度の減少に関して、徐放性カルバマゼピンとレベチラセタムまたはゾニサミドとの間に差がないことが示されているようです。
ラモトリジンは、6ヵ月以内に二次性全身性の強直間代発作を軽減するためには、プレガバリンよりも推奨されます。
治療抵抗性の局所てんかんを有する成人において、クラスIIの証拠では、発作の頻度を減らすためのおそらく有効な単独療法としてエスリカルバゼピンが示されています。
レベチラセタム、オクスカルバゼピン、およびゾニサミドは、治療抵抗性の焦点性てんかんを有する小児患者においては、比較的、有効な追加療法であるようです。
【以下のウェブサイトより引用】
https://www.neurologyadvisor.com/topics/epilepsy/t
treatment-of-new-onset-epilepsy-aan-aes-update-practice-guidelines/