日常生活に支障をきたす肘の痛みを止めるには
肘の外側に痛みがあり、中々なくなりませんか?
その場合、テニスラケットを振った経験がなかったとしても、それはテニス肘かもしれません。
1カ月以上この症状に悩まされているなら、医師の診察を受けると良いでしょう。
テニス肘を患う人のほとんどは手術を必要としません。
しかし、回復時間が劇的に短く、驚くほど素早く完了する外科手術の対象となる可能性もあります。
<テニス肘を患うのはどんな人?>
医学的には外側上顆炎として知られるテニス肘は、通常40~60歳の、建設労働者や肉体労働者、肉屋、スーパーのレジ係のような職種に就く人が発症することがあります。
手や手首、腕を使った反復作業が多いことが、テニス肘の痛みや炎症を引き起こす可能性があります。
握ったり捻ったりする動作は、前腕筋から肘の外側の骨の突起にある腱を酷使します。
<診察を受けるべきタイミングは?>
スポーツドクターのドミニク・キング医師によると、通常患者は肘の痛みが2~3カ月続いた後に医師の元を訪れるといいます。
彼と、同じくスポーツドクターのジェイソン・ゲニン医師は、毎日こうした痛みを抱える複数の患者を診察しています。
肘の痛みが持続すればするほど、腱の炎症が持続し、さらには悪化し始める可能性が高まります。
私たちの体は、コントロール不能で不規則な方法でダメージを治癒しようと試みることがあります。
キング医師は、組織の一部が硬化し、節ができ始めることがあると言い、これは腱症と呼ばれます。
「腱症とは腱にボール状の粘液が詰まったような状態です。」と彼は説明し、腱症は通常時間とともに自然になくなることはないと付け加えました。
<テニス肘を治療する最初のステップとは?>
テニス肘を初めて患った場合、医師は通常次のような保存療法を推奨します。
保存療法の効果が見られない場合でも、正常な治癒プロセスを刺激する方法はあります。
医師は通常、筋骨格の超音波画像診断を行い、問題がある場所の正確な特定を試みます。
「“6か月間症状が続いている”もしくは“ここ3年で、4回発症した”などと言う患者が診察に来た場合は、通常よりも早期に超音波を使用しようとすることがあります。」と、キング医師は言います。
「腱に何かしらの問題があるため、痛みが繰り返し起こるのです。」
画像診断により、医師が腱の正確な特徴を検査することができ、また悪化している部位を確認することができます。
コルチステロイド注射や多血小板血漿注射を使用することで炎症抑制に役立つことがあります。
しかし、こうした注射が頼りにならないこともあります。
保存療法や注射療法を施しても全く改善しない場合は、手術が要る可能性があると、キング医師は言います。
従来の手術方法では、外科医が腱を露出させ、損傷部位を取り除き、回復させます。
元通り通常の活動ができるようになるまで回復するには、通常3~6カ月を要します。
<低侵襲性の手術方法とは?>
患者によっては、低侵襲性の選択肢をとることもできます。
この手術では、超音波経皮腱切離(ultrasonic percutaneous tenotomy)と呼ばれる
FDA承認済みのテクノロジーを使用します。
通常の生理食塩水の流れを利用した針装置で穏やかな吸引を行うことで、損傷の有る、肥厚した粘液のような腱症を取り除きます。
術後は、柔らかくしなやかで無傷の正常な腱が残ります。
この手術では、次のことが予測されます。
皮膚に空いた小さな穴は縫う必要がなく、4~6週間以内に通常の活動ができるまで回復すると、キング医師は言います。
完全な回復には、3カ月程度かかります。
彼は、治療や手術の選択は、疼痛歴や腱の損傷の大きさ、仕事で腕や前腕を過剰に使う必要があるかによって変わることを強調しています。
損傷が大きすぎて、開腹術のみが選択肢となる場合もあります。
「テニス肘は痛みを伴うことがあります。」と彼は言います。
「治療に必ずしも注射や手術が必要となる訳ではなりません。しかし、これらが必要となった場合、低侵襲性のアプローチをとることが合理的と言えるかもしれません。」
出典: 2019年11月25更新 health essentials『How to Stop a Painful Elbow From Messing With Your Life』(2019年11月26日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/stop-painful-elbow-messing-life/
その場合、テニスラケットを振った経験がなかったとしても、それはテニス肘かもしれません。
1カ月以上この症状に悩まされているなら、医師の診察を受けると良いでしょう。
テニス肘を患う人のほとんどは手術を必要としません。
しかし、回復時間が劇的に短く、驚くほど素早く完了する外科手術の対象となる可能性もあります。
<テニス肘を患うのはどんな人?>
医学的には外側上顆炎として知られるテニス肘は、通常40~60歳の、建設労働者や肉体労働者、肉屋、スーパーのレジ係のような職種に就く人が発症することがあります。
手や手首、腕を使った反復作業が多いことが、テニス肘の痛みや炎症を引き起こす可能性があります。
握ったり捻ったりする動作は、前腕筋から肘の外側の骨の突起にある腱を酷使します。
<診察を受けるべきタイミングは?>
スポーツドクターのドミニク・キング医師によると、通常患者は肘の痛みが2~3カ月続いた後に医師の元を訪れるといいます。
彼と、同じくスポーツドクターのジェイソン・ゲニン医師は、毎日こうした痛みを抱える複数の患者を診察しています。
肘の痛みが持続すればするほど、腱の炎症が持続し、さらには悪化し始める可能性が高まります。
私たちの体は、コントロール不能で不規則な方法でダメージを治癒しようと試みることがあります。
キング医師は、組織の一部が硬化し、節ができ始めることがあると言い、これは腱症と呼ばれます。
「腱症とは腱にボール状の粘液が詰まったような状態です。」と彼は説明し、腱症は通常時間とともに自然になくなることはないと付け加えました。
<テニス肘を治療する最初のステップとは?>
テニス肘を初めて患った場合、医師は通常次のような保存療法を推奨します。
- 腕を休める
- テニス肘用ストラップを使用する
- 抗炎症薬(錠剤や軟膏)を使用する
- 理学療法やストレッチを行い、前腕を強化する
保存療法の効果が見られない場合でも、正常な治癒プロセスを刺激する方法はあります。
医師は通常、筋骨格の超音波画像診断を行い、問題がある場所の正確な特定を試みます。
「“6か月間症状が続いている”もしくは“ここ3年で、4回発症した”などと言う患者が診察に来た場合は、通常よりも早期に超音波を使用しようとすることがあります。」と、キング医師は言います。
「腱に何かしらの問題があるため、痛みが繰り返し起こるのです。」
画像診断により、医師が腱の正確な特徴を検査することができ、また悪化している部位を確認することができます。
コルチステロイド注射や多血小板血漿注射を使用することで炎症抑制に役立つことがあります。
しかし、こうした注射が頼りにならないこともあります。
保存療法や注射療法を施しても全く改善しない場合は、手術が要る可能性があると、キング医師は言います。
従来の手術方法では、外科医が腱を露出させ、損傷部位を取り除き、回復させます。
元通り通常の活動ができるようになるまで回復するには、通常3~6カ月を要します。
<低侵襲性の手術方法とは?>
患者によっては、低侵襲性の選択肢をとることもできます。
この手術では、超音波経皮腱切離(ultrasonic percutaneous tenotomy)と呼ばれる
FDA承認済みのテクノロジーを使用します。
通常の生理食塩水の流れを利用した針装置で穏やかな吸引を行うことで、損傷の有る、肥厚した粘液のような腱症を取り除きます。
術後は、柔らかくしなやかで無傷の正常な腱が残ります。
この手術では、次のことが予測されます。
- 医師が局部麻酔薬を注射し、皮膚と損傷した腱を麻痺させます。
- 皮膚に、パソコンのカーソル程度のサイズの小さい穴をあけます。
- 振動プローブを使うのは、20分間の手術中わずか1~2分のみです。
- 局所麻酔を使用するため、手術中はわずかな圧力を感じます。
皮膚に空いた小さな穴は縫う必要がなく、4~6週間以内に通常の活動ができるまで回復すると、キング医師は言います。
完全な回復には、3カ月程度かかります。
彼は、治療や手術の選択は、疼痛歴や腱の損傷の大きさ、仕事で腕や前腕を過剰に使う必要があるかによって変わることを強調しています。
損傷が大きすぎて、開腹術のみが選択肢となる場合もあります。
「テニス肘は痛みを伴うことがあります。」と彼は言います。
「治療に必ずしも注射や手術が必要となる訳ではなりません。しかし、これらが必要となった場合、低侵襲性のアプローチをとることが合理的と言えるかもしれません。」
出典: 2019年11月25更新 health essentials『How to Stop a Painful Elbow From Messing With Your Life』(2019年11月26日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/stop-painful-elbow-messing-life/