早期に薬物併用を始めることで関節リウマチの疲労が緩和される
2020年6月26日 - 新しい研究によると、メトトレキサートとプレドニゾンによる早期集中治療は、関節リウマチ(RA)の人々の疲労を和らげることができます。
欧州リウマチ学会議(EULAR)によると、関節リウマチ(RA)は慢性的に関節に炎症を引き起こし、その炎症は安静にしても解消されない重度の疲労につながる可能性があります。
「痛みに加えて、激しい疲労は多くの人の生活の質を低下させ、それは、関節の腫れ以上の痛みになります。」
と、EULARのイアン・マッキンズ会長は述べています。
彼はスコットランドにあるグラスゴー大学のリウマチ学科の教授です。
しかし、医師は疲労に十分な注意を払っていないことがよくあると彼は付け加えました。
「関節リウマチの患者の最大90%が深刻な疲労を報告しています。」
とベルギーにあるルーヴェン・カトリック大学の研究者である、ディーデリック・デ・コック氏は述べました。
彼の2年間の研究には、診断直後に投薬計画を開始した80人のRA患者が含まれていました。
彼らは週に15 mgのメトトレキサートを対照群として、または併用療法を受けました。
併用薬には、毎週15 mgのメトトレキサートと30 mgのコルチゾン(プレドニゾン)が含まれていましたが、最終的には1週間に5 mgにまで減少しました。
メトトレキサートはRA関連の炎症を抑制し、プレドニゾンは関節痛と炎症を緩和します。
研究は、両方のグループの参加者に同様の疾患活動性があったとしても、2年間薬物併用による集中治療を受けた患者は、対照グループの患者よりも疲れが少ないことを研究ではわかりました。
研究によると、2つのグループ間の疲労レベルの差は、時間とともに増加するように見えました。
「病気の初期の経過が疲労を管理する可能性があります。」とデ・コック氏は発表で述べました。
この調査は、今月初めから行われたEULARのE-Congress 2020のオンライン抄録として発表されました。
会議で発表された調査結果は、査読付きのジャーナルに発表されるまで通常は予備的なものと見なされます。
調査結果に基づいて、EULARはRAの低リスク患者でも早期の集中治療を検討するように推奨しています。
EULARによると、RAは世界の約1%の人が罹患しています。
【以下のリンクより引用】
Started Early, Drug Combo Eases Fatigue of Rheumatoid Arthritis: Study
Healthday