昼寝は遺伝が関係あるかもしれない
2021年2月15日- 午後に居眠りが出るのならそれはあなたの遺伝子が昼寝へ誘っていることを説明しているかもしれないと研究者らは言います。
彼らの研究において、研究者は英国バイオバンクからのデータを分析しました。
これには、日中に昼寝をする頻度が調査された約453,000人の遺伝子情報が含まれています。
ゲノムワイド関連研究により、日中の昼寝に関連するヒトゲノムの123個の領域が特定されまた。
それらの領域の近く、またはそれらの領域にある多くの遺伝子は、睡眠においての役割を果たすことが知られています。
一部の研究参加者は、昼寝の指標となる可能性のある日中の非活動に関するデータを提供する活動モニターを着用していました。
研究者によると、そのデータが昼寝に関する参加者の自己報告情報が正確であることを示していました。
研究共同主執筆者であり、ボストンのマサチューセッツ総合病院のゲノム医学センターのハッサン・サイード・ダシュティ博士は、次のように述べています。
「これにより、私たちが見つけたことが本物であり、作られたものではないということについての確信がさらに深まりました。」
研究者たちはまた、消費者遺伝子検査会社の『23 and Me』によって収集された541,000人以上の人々からの遺伝子データの分析で彼らの発見を模写しました。
「調査結果は、『日中の昼寝は、環境や行動の選択だけでなく生物学的にも発生する』ということを示しています。」
とダシュティ博士は病院のニュースリリースで述べました。
ハーバード大学医学部の医学生であり、研究の共同主執筆者であるイヤス・ダグラス氏によると、昼寝に関連するいくつかの遺伝子変異体は、覚醒に役割を果たすオレキシンと呼ばれる神経ペプチドによるシグナル伝達に関連しています。
「この経路は、ナルコレプシーのような、まれな睡眠障害に関与していることが知られていますが、私たちの調査結果は、経路のより小さな摂動が、一部の人々が他の人々よりも昼寝をする理由を説明できることを示しています。」
とダグラス氏は述べました。
これらの遺伝子変異のいくつかは、肥満(腹回りの大きさ)や高血圧などの心臓の健康リスク要因とも関係があります。
しかし、2月10日にNature Communications誌に発表されたレポートによると、これらの関連についてはさらなる調査が必要です。
研究者たちはまた、昼寝に関連する少なくとも3つの考えられる要因を特定しました。
他の人々よりも多くの睡眠を必要とする人がいます。
早起きした人は、昼寝を取り睡眠を補う必要があるかもしれません。
前夜によく眠れなかった場合には昼寝によりそれを補うことができます。
共同主執筆者である、スペインのムルシア大学生理学部のマルタ・ガラウレット氏は、将来の研究は、シエスタ(昼寝)に関する個別の推奨事項の開発に役立つ可能性があると述べています。
【以下のリンクより引用】
Daytime Napping May Be in Your Genes
Healthday