昼間眠いことがアルツハイマー病のサインである可能性
2019年8月12日 (HealthDay News)- 日中に頻繁に眠気があることに気付いた場合、アルツハイマー病にかかっていることを早期に警告するサインである可能性を新しい研究では示唆しています。
昼間に目覚めている脳の領域は、アルツハイマー病という記憶を失うこの疾患の初期段階で損傷を受け、彼らが物事を忘れ始めるずっと前に過度に昼間眠くなる可能性があると研究著者らは述べました。
それだけでなく、科学者はまた、昼間の覚醒に関与する脳領域への損傷がタウと呼ばれるタンパク質によって引き起こされることを発見しました。
これは、より広範囲に研究されたアミロイドタンパク質よりもタウがアルツハイマー病においてより大きな役割を果たす可能性があるというより多くの 証拠を提供していると研究者らは指摘しました。
「私たちの研究は、病気の非常に初期の段階から、アミロイドタンパク質ではなくタウの蓄積により、覚醒を促進する脳の領域が変性するという決定的な証拠を示しています。」
と研究の主著者であるリー・グリンバーグ博士は述べました。
彼女は、メモリアンドエイジングセンターの神経学および病理学の准教授であり、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のGlobal Brain Health Institute(GBHI)のメンバーです。
以前の研究では、過度の昼寝は、睡眠を促進する脳領域のアルツハイマー病関連の混乱によって引き起こされる睡眠不足に起因するか、または、 睡眠障害自体がアルツハイマー病の進行に寄与することが示唆されています。
この研究において、研究者は、死亡した13人のアルツハイマー病患者と7人の病気でない人の脳を分析しました。研究者は、アルツハイマー病は日中の覚醒の原因となる脳の領域を攻撃し、これらの領域はこの疾患によって最初に損傷を受けたと結論付けました。
調査結果は、昼間の過度の昼寝がアルツハイマー病の初期のサインとして目安とできる可能性があることを示唆しています。
アルツハイマー病の脳では、研究者が調べた3つすべての覚醒促進センターで顕著なタウの蓄積が見られ、それらの領域では神経細胞の75%が 失われていました。
この結果は、8月12日の雑誌Alzheimer's and Dementiaに掲載されました。
グリンバーグ博士の研究所の主任研究員であるジュン・オー博士は次のように述べています。「変質しているのは単一の脳核だけでなく、覚醒を促進するネットワーク全体であるため、注目に値します。これらの機能的に関連する細胞タイプはすべて同時に破壊されているため、脳が補償する方法がないことを意味します。」
「覚醒を促進するネットワークは、アルツハイマー病において特に脆弱であると思われます。これが事実である理由を裏付けるため、今後の更なる 研究が必要となります。」
この発見およびその他の発見は、より広く研究されているアミロイドタンパク質よりもタウの蓄積がアルツハイマー病においてより大きな役割を果たすことを示唆しています。
UCSFの研究チームによると、アミロイドの研究はこれまでのところ、効果的なアルツハイマー病の治療に至っていませんでした。
グリンバーグ博士は、次のように述べています。
「研究は、タウの負担が精神衰弱の直接的な要因である可能性が高いことを示す研究が増えていることを示しています。」
【以下のウェブサイトより引用】
Too Much Napping May Signal Alzheimer's
Health Day