朗報!メトホルミンを使用中の方へ
デュークピアソンサンデーショーでの紹介では、メトホルミンは、肥満の治療において単独で使用される場合よりもプレバイオティックフラクトオリゴ糖と組み合わせた方が、より良い結果を達成することができるとしています。
(Life Enhancementの2013年8月号に記載された「メトホルミンを使用中の方への朗報」を参照ください。)
インスリン分泌を増加させ、満腹を誘発するホルモンであるグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)分泌の欠陥が肥満の原因の一つであると考えられています。
プレバイオティクスは、ホルモン応答性を向上させることができるのに対し、過食は、食物摂取に対するGLP-1の応答を鈍らせることが知られています。
フラクトオリゴ糖(プレバイオティクスイヌリンの形が[インスリンと混同しない])
とメトホルミンの両方がGLP-1の感度を向上させることが知られています。
新しい研究において研究者のひとりは、これらの2つの処理の組み合わせは、高脂肪高ショ糖食の肥満ラットにおいて、より大きな改善をもたらすかどうかをテストすることにしました。メトホルミン単独またはフラクトオリゴ糖による処理の結果に比べ、それら2つの薬を一緒に使用した方が優れた効果を発揮していたことが分かりました。
研究者は、オリゴフルクトースとメトホルミンの両方でエネルギー摂取量、体脂肪率、および血中グルコースの減少を観察しました。組み合わせは、個々の治療と比較して向上しました。
OFS(フラクトオリゴ糖)とMET(メトホルミン)の相互作用は、肝臓のTG(肝臓トリグリセリド)、グルコース依存性(GIP)インスリン分泌刺激ポリペプチドの分泌(飽食ホルモン)とレプチン、および抗AMPK alpha 2ポリクローナル抗体およびリン酸化アセチルCoAカルボキシラーゼレベルの分泌に影響を与えました。
OFS群のラットは、対照ラットよりも低い脂肪質量を有しており、MET群とOFS+MET群のラットは、対照群とOFS群より低い脂肪量を有していました。したがって、METまたはOFS+ METの組み合わせだけではOFSに比べてOFS単独対照群と比較して脂肪量を減少させ、脂肪量を減少させることによってより優れた結果が得られました。
彼らの結論では、オリゴフルクトースと組み合わせたメトホルミンは、「肥満に関連する代謝転帰を改善する可能性」があります。
デュークピアソンサンデーショーでは次のように紹介されています。
「肥満のラットでの実験のように、メトホルミン、オリゴフルクトースの組み合わせが人に同じように作用することを想定すると、糖尿病、肥満、または(例えば、インスリン抵抗性などの)満関連代謝不良に対してメトホルミンを服用できるというのは非常に良いニュースです。(現在のデータがそう示唆しています。)単にサプリメントとしてフラクトオリゴ糖(研究は長鎖イヌリンを使用)を、通常のメトホルミンの用量と一緒に1日に2、3回摂取するだけなのです。」
記事元:http://www.life-enhancement.com/magazine/article/2970