歩行ペースが脳卒中患者が仕事へ復帰するサインに
2019年9月26日(HealthDay News)- 新しい研究では、若くして脳卒中を発症した患者では歩行速度が仕事に復帰する準備ができているかどうかを示す可能性があることを示唆しています。
また、研究者らは、1秒あたり3フィート(約90センチメートル)の歩行が就業する日の課題に対応できるかどうかを予測するしきい値になる可能性があることを発見しました。
脳卒中の4人に1人は65歳未満です。
主に歩行困難により44%もの人が仕事に復帰できないと研究著者らは述べました。
「脳卒中は運動制御と運動機能に影響を与えます。仕事に戻るには、車、バス、オフィス、会議室まで歩いて行くことができなければなりません。 歩くことができない、または疲れやすいという場合は、その後仕事をする能力に深刻な影響を及ぼします。」
と研究の主著者であるハンナ・ジャービス博士は述べました。
彼女はイギリスにあるマンチェスター・メトロポリタン大学の研究員です。
この研究のために、ジャービスと彼女の同僚は、18歳から65歳のウェールズ出身の46人の脳卒中から復帰した人の可動性を、脳卒中を発症して いない15人と比較しました。
調査員は、研究の参加者が3分でどれだけ遠くまで、どれだけ速く歩くことができるかをテストしました。
この研究では、1秒間に3フィートを超えて歩くことができなかった脳卒中から復帰した人は、職場に戻ることができそうにないということが わかりました。
この報告書は、9月26日、医療誌『Stroke』に掲載されました。
仕事に戻った研究参加者は23%でそのうち、10人中9人が毎秒3フィートよりも速く歩いていました。
仕事に復帰した人は、毎秒6フィート近く歩いていました。仕事復帰が叶わなかった人では1秒あたり約2.5フィートの歩行ペースでした。
脳卒中を克服した人は、脳卒中を発症していない人よりも歩行に苦労し、疲れるのもより早かったと研究著者は付け加えました。
「歩行速度は、臨床医が仕事への復帰を予測するために使用するのに非常に便利なツールです。シンプル、低コストでその上効果的です。」
とジャービス博士は述べています。彼女は、臨床医がこの指標を参考にし、リハビリテーション中に患者を導くガイドラインとすることを提案しました。
「たとえば、臨床医は、患者が仕事に戻る機会を与えるために、歩行速度を上げて歩行の質の維持に集中するように手助けすることができます。」
と、ジャービス博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】
Walking Pace May Signal If Stroke Patients Can Return to Work
Health Day