母乳が赤ちゃんの心臓を強くする可能性
2021年9月6日(ヘルスディニュース)- 母乳は、未熟児の心臓の健康を大きく後押しする可能性がある、と画期的な研究で示されています。
「この研究は、既にわかっている母乳の早産児に対しての利点についての追加情報となります。」
と、アイルランド王立外科医大学(RCSI)の ダブリン医学健康科学大学の小児科の臨床教授である研究リーダーのアフィフ・エル・クファシュ博士は述べています。
彼は、この研究結果は、生後1年間の未熟児の初期の食事と心臓機能との関連性について最初の証拠となるものだと述べました。
未熟児の心臓機能は正期産で生まれた乳児の心臓機能よりも著しく低いため、心臓病、心不全、全身性および肺性高血圧など、後年に心臓の問題を発症する可能性が高くなります。
また、心臓病による死亡のリスクも高くなります。
80人の早産児を対象としたこの研究では、最初に母親の母乳のみが与えられた乳児は1歳で心機能が改善し、正期産で生まれた健康な乳児に見られるレベルに近づいたことがわかりました。
具体的には、生後数週間の間に大量に母乳が与えられた未熟児は、粉ミルクをより多く与えられた未熟児よりも、心臓の構造と機能の健康、そして、ストレスに対する心臓の反応が良好でした。
JAMA Network Openで8月30日に発表されたこの研究結果によると、これらの改善は、乳児が退院する前に既に明らかでありそれは1歳の年齢時まで持続しました。
「早産で誕生した未熟児は心臓機能に異常があります。しかし、母親からの母乳を与えられた子供は、正期産で生まれた健康な子供に匹敵するレベルまで心臓機能の回復が示されています。」
とエル・クファシュ博士は大学のニュースリリースで述べました。
「粉ミルクが与えられた早産児では、この回復が示されませんでした。」
【以下のリンクより引用】
Breastfeeding May Strengthen a Baby's Heart
Healthday
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