毎日しらふでい続けることがゆっくりとアルコール依存症者の脳の回復を助ける

2020年9月2日 -　新しい脳スキャン研究により、「一日一歩の」のアプローチがアルコール依存症の回復に役立つ理由が明らかになりました。

「AUD （alcohol use disorderアルコール使用障害）の人にとって、脳を正常化するのに長い時間がかかり、毎日が苦労の連続でしょう。」

と、エール大学の児童研究センターの精神医学および神経科学の教授である上級研究著者のラジタ・シンハ博士は説明しました。

「これらの人々にとって、それは本当に“一日一歩”なのです。」

研究のために、シンハ氏のチームは、最後の飲酒の後、1日後から2週間後に脳の画像スキャンを行ったアルコール使用障害と診断された人々を調べました。

飲酒を行ったのが最近であればあるほど、腹内側前頭前野と線条体という意思決定に関連する脳ネットワークの間の活動の混乱が大きくなります。

精神医学のアメリカンジャーナル（American Journal of Psychiatry）のオンラインで発表された研究によると、このネットワークの混乱が深刻であるほど、研究参加者の大量飲酒が始まり、治療と回復を危険にさらす可能性が高くなります。

朗報としては、これらの脳領域の間の混乱の深刻さが、研究参加者がアルコールを控えた時間が長くなるほど減少したことを研究者達は発見しました。

この研究は、画像研究が再発のリスクが最も高い患者を特定するのに役立つことを示しており、飲酒の初期の段階にある人々にとって広範囲にわたる治療がいかに重要であるかを強調しているとシンハ氏は指摘しました。

「その人が苦しんでいるときは、『大丈夫、私は今日飲みませんでした。だから私は好調です。』とは言い難いものです。」

とシンハ氏は大学のニュースリリースで述べました。

「そういう方法は効果がありません。」

この調査結果はまた、アルコール治療の初期の段階で、最も深刻な脳の障害を持つ人々を助ける薬を開発することが可能かもしれないことを示しています。

研究者らは、高血圧の薬がこれらの脳の混乱を低下させ、患者の長期的な禁煙の可能性を改善するのに役立つかどうかを調査していると述べました。

【以下のリンクより引用】

Each Day Sober Slowly Helps Alcoholics' Brains Recover

Healthday