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気温が上昇すると、COVID-19症例は減少するか?

COVID-19については未だ多くの疑問が解決されていませんが、その一つが、パンデミックを引き起こしたこのコロナウイルスが、その他呼吸器系ウイルスと同様に、気温の上昇によって弱体化するかどうかということです。

この疑問に対する答えを得るため、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるマウントオーバーン病院の研究者たちは、春の間の全米で発生した多数のCOVID-19症例における気温や降水量、日光(UVインデックス)の影響を調査しました。

調査官は、気温が華氏52度(約摂氏11度)まで上昇するにつれ、感染率が低下することを見出しました。
しかし、この気温を超えると、大きな減少は見られませんでした。

また調査結果によると、UVインデックスが高くなると新規症例の発症頻度が遅くなったものの、影響はそれほど大きくなく、雨の影響も見られなかったといいます。

「1日の最高気温が約華氏50度(約摂氏10度)に達するとウイルスの感染速度は低下する可能性がある一方で、それを超える気温上昇の影響はそれほど大きくないようです。」と、筆頭著者であるマウントオーバーン病院で内科研修医制度のディレクターを務めるシブ・セーラ医師は述べています。

「私たちの分析に基づくと、夏の間に気温が上昇するというだけで疾患の感染速度が著しく遅くなることは考えにくいということが示唆されました。」と、彼は病院のニュースリリースで付け加えました。

セーラ氏の研究チームは、気温が華氏50度を超えてから5日後、新規症例数が最も少なくなったと報告しています。

アメリカ疾病予防管理センターは、秋から冬にかけて気温が下がるにつれて、パンデミックが悪化する可能性があると予測しています。
「私たちの調査結果は、こうした予測と一致しています。」と、セーラ氏は述べています。

上記の報告は、5月30日にのJournal Clinical Infectious Diseasesのオンライン版に掲載されました。

出典 2020年6月3日更新 MedicinNet『Will COVID-19 Cases Wane With Warm Weather?』(2020年6月12日に利用)
https://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=234383