活性炭によりヘルペスの薬がより効果的に
局所適用または経口投与されたアシクロビルは、最も一般的に使用されているヘルペス治療薬の1つです。
また、時間の経過とともに腎臓に損傷を与える可能性があるため、使用する量が少ないほど効果的です。
新しい研究によると、この薬と活性炭を組み合わせると薬の効果が上がり、必要な投薬量が少なくなります。
活性炭は、多孔質構造内で毒素を吸収する能力があることで知られています。
そのため、浄水器フィルターで使用されています。炭素自体は無毒で摂取しても安全です。
そのことを念頭に置き、イリノイ大学シカゴ校のチームは、研究室の細胞に材料の希釈液を適用し、それらの細胞を両方のタイプのヘルペスウイルス(シンプレックス1とシンプレックス2)に曝すという試みを行いました。
炭素を取り込んでいない細胞と比較して、炭素で処理された細胞は感染する可能性が40〜60%低いという結果になりました。
次に、研究者はアシクロビルを活性炭と混合し、どちらかのタイプのウイルスに感染したマウスの疾患部である目または生殖器に溶液を適用しました。
薬剤と炭素の併用は、アシクロビル単独よりもはるかに迅速かつ効果的に炎症とウイルス負荷を軽減することがわかりました。
これは、同じ有益な効果がより少ない用量で達成できることを意味します。
「炭はアシクロビルの粒子を時間とともにゆっくりと放出すると考えます。これは、ヘルペスウイルスが他の有機分子や粒子が薬物よりも炭に引き付けられ、これらの粒子が炭と相互作用するため薬物をそこに置換して放出するのです。」
と、ディーパ・クシュクラ教授と一緒に研究を率いたテジャビラムヤダヴァッリ博士は言います。
「活性炭は徐放性の薬物カプセルのように作用します。ウイルスと結合するのが好きなので、これにより追加の抗ウイルス特性が得られるのです。」
低コストの技術は、薬物カプセル化カーボンの『DECON』と名付けられました。
これは今週、Science Advances誌に掲載された論文に記載されています。
【以下のウェブサイトより引用】
Activated charcoal shown to make herpes medication more effective
NEW ATLAS