湿疹で学校を休むのは?
2019年5月24日(HealthDay News) - 白人の子供たちと比べてヒスパニック系および黒人の子供たちは、
慢性的な皮膚疾患である湿疹のために学校を休む可能性が高いと新しい研究では示されています。
研究者らは、全国湿疹登録簿(national eczema registry)に登録されている2歳から17歳までの8,000人以上の子供についての10年以上に渡る
データを分析しました。
全体的には、3.3%の生徒が6ヶ月間の間に、6日以上学校を休んでいました。
これは米国教育省が定義する『慢性的な学校の欠席』である条件を満たしています。
医療誌『JAMA Dermatology』のオンライン版に5月22日に発表された研究によれば、
白人の子供と比較して、
ヒスパニック系の子供は湿疹のために慢性的に欠席する可能性が3.4倍、黒人の子供は1.5倍、多い結果となりました。
「湿疹の影響は皮膚深部のトラブル以上のものがあります。
この研究はこの状態での精神面の健康と社会的影響が重要であること、時には、物理的な影響と同様であるかそれ以上のものがあることを
示しています。」
と主著者であるジョイ・ワン氏は述べました。
彼女はペンシルバニア大学医学部で皮膚科学の博士研究員です。
アトピー性皮膚炎とも呼ばれるこの湿疹は、赤みやかゆみを伴う皮膚を引き起こす一般的な炎症性疾患です。
米国疾病管理予防センターによると、それは、約20%の子供を含む約3,000万人のアメリカ人が罹患しています。
この症状は白人よりも黒人およびヒスパニック系の子供の間でより一般的と言われています。
身体的な症状とともに、この湿疹は不安症や鬱病のリスクの増加を含む、精神面の健康への影響もあります。
「ほとんどの人は、湿疹が生活に与える深刻な影響を認識していません。
そして私たちの調査では、少数派民族の方が過度に影響を受けていることを示しています。」
湿疹に関連した生活の格差についてはまだ学ぶべきことがたくさんありますが、これらの格差に対処する必要があることが
ますます明らかになってきています。
【以下のウェブサイトより引用】