炭酸飲料だけじゃない。すべての甘味飲料に心臓病のリスクを高める可能性
これは砂糖を多くとることが良くないということはニュースではありません。
確かに、炭酸飲料や、キャンディ、そして甘いお菓子を摂取することは歯にはもちろんのこと、おなか周りが気になることがあります。
現在、病気と炭酸飲料、スポーツドリンク、甘味コーヒーなどの甘い飲み物との間の具体的な関係がより明確になっています。
今月初め、アメリカ心臓協会発行の雑誌サーキュレーション(Circulation)は、砂糖入りの飲料を摂取する人には心血管疾患と癌のリスクが幾分高いことを示す調査結果を発表しました。
「どんな飲み物であっても砂糖の過剰摂取は問題です。砂糖入りのコーヒーやジュースなどの飲み物からの総糖分摂取量が多いと問題が生じる可能性があります。」
カリフォルニアのオレンジコーストメディカルセンターにあるMemorial Care Heart&Vascular Instituteの心臓専門医であるサンジブ・パテル博士は本誌に語りました。
「糖分の摂取量が増えると、体重増加や糖尿病の発生率が高くなり、その結果、心臓発作や脳卒中のリスクが高まります。」
この研究は、高糖食と心臓の健康への悪影響の関係を指摘している以前の研究に加担するものです。
しかし、この中で、著者らは他の食事要因、身体活動、および肥満度指数など、砂糖で甘味を付けた飲料と独立して結び付けることができる項目を管理しました。
その結果は、他の心血管系危険因子の可能性があるにもかかわらず、砂糖漬けの飲料に含まれる可能性のある有害な影響を依然として指摘しています。
ダイエット甘味料も危険
研究の二次的な発見では、1日に1本の甘い飲み物を人工的に甘味を付けた飲み物(ダイエットソーダなど)に切り替えた人々の死亡リスクがわずかに低いことを示唆しています。
ただし、女性が1日に4本以上の人工甘味飲料を飲むと、死亡リスクが高くなります。
ジョンウェイン癌研究所の外科教授でカリフォルニア州プロビデンスのセントジョンズヘルスセンターの総合外科責任者であるアントン・ビルチク博士は、「低カロリーの飲み物は、砂糖の含有量が少なくてもリスクが高いです。」と述べました。
どんな飲み物がダメなのでしょうか
炭酸飲料は砂糖の問題の代表格ですが、アメリカ人は現在、実際には過去10年間で一番、炭酸飲料のような加糖ドリンクを飲んでいません。
それでも、まだ10人に1人は毎日のカロリーの4分の1以上を糖から摂取しています。
全部炭酸飲料のせいというわけではありません
コカコーラクラシックの12オンス(340ml)缶には39gの砂糖が含まれています。
運動をした後、甘い炭酸飲料を飲むことはほとんどないかもしれませんが、トレーニング室を出る途中に手にするゲータレードには34gの砂糖が含まれています。
午後は少しだるい感じがしますか?
20オンス(567ml)のペプシボトル(糖含有69g)の代わりに、スタバのグランドモカフラップチーノ(スキムミルクとクリームなしで 糖含有は59g)へ変えますか。500歩余計に歩いてもその糖は燃焼することができません。
果物を食事に取り入れるために冷蔵庫に甘い“スムージー”を詰め込んで、会社で飲みますか?
15.2オンス(430ml)のボトルには、リンゴ、バナナ、ブルーベリー、ブラックベリーが含まれています。
果物には糖分が多く含まれていますが、健康的なのでしょうか。
「それは違いますね。」と、クリーブランドクリニックウェルネス研究所のウェルネス栄養学の管理者で登録栄養士である、クリスティン・カークパトリック博士は言います。
「たとえそれが濃縮物の中に天然に存在する形態であっても、あらゆる液体に含まれる砂糖は同じ影響があるでしょう。」と彼女は本誌に語りました。
「血糖値とインスリン値はこれら全てにおいても、まだ急上昇し、急低下します。10gを超える砂糖の含まれた飲み物は好きな方法で工夫できますが、結局はまだ単なる砂糖なのです。」
成分ラベルには、砂糖の60以上の異なる名前が記載されるかもしれません。
果汁濃縮物は天然のように見えますが砂糖の一種です。
玄米シロップ?それは砂糖です。
ビートルート(甜菜)は健康的なので、ビート糖はどうでしょうか?それもまだ砂糖です。
そんなに多く覚えたくないと思ったら、このルールに留意してください。
水が一番です。
どうやったら砂糖をやめられるのか
「砂糖漬けの飲み物の代わりに水を飲むことは長寿に貢献することができる健康的な選択です。」
と、本論文の主執筆者でマサチューセッツ州にあるハーバード大学チャン公衆衛生大学院のヴァサンティ・マリク博士は、述べています。
「炭酸飲料は、砂糖漬けの飲み物を頻繁に消費する人が消費量を減らすのに役立つかもしれませんが、水は最も健康的な選択です。」
1日の砂糖消費量を減らすには、実際に1日に何を食べているのかを理解することが重要です。食事日記が役に立ちます。
スマートフォンのアプリで食べ物を記録してもノートにすべてを手書きするにしても、数週間食事内容を書き留めることで、どれくらい糖分をカットする必要があるかについての推奨ガイドラインに達するためのアイディアを得ることができるでしょう。
「アメリカ心臓協会によると、男性は1日にこさじ9杯、または36g以上の砂糖を消費するべきではありません。」とパテル氏は言います。
「これを視野に入れて話すと、12オンスの通常の炭酸飲料缶には小さじ8杯の砂糖が入っています。」
そこから、砂糖の削減が始まります。
カークパトリック博士は言います。
「それは困難です。
」
「あなたが合理的に取り除くことができるものを考えてください。糖が欲しくなったら…例えば、果実やりんごのような新鮮な果物を考えましょう。」
「コーラがあなたにとって大事なのであれば、そこから始めて、通常の炭酸飲料を食事療法の選択肢に置き換えるのではなく、コーラ絶ちをしてみてください。」
簡単な作業ではありません。
研究では砂糖が中毒を引き起こすかもしれない資質を持っていることを示します、そしてあなたの体はそれを欲しがるでしょう。
「目標の一部には、家族や友人の協力、そして砂糖へ手の届きにくい環境が含まれなければなりません。これを実行するのが非常に難しい場合は、一食当たり4g以上の糖分を含む食品を食事から取り除くことを検討してください。」とカークパトリック博士は言います。
食品医薬品局による新しい規制により、2020年以降、食品メーカーは追加された砂糖の量を食品ラベルに記載する必要があります。
これにより、驚くほどの糖分の特定が容易になります。
終わりに
炭酸飲料からスポーツドリンク、コーヒーからマティーニまで、砂糖が加えられた飲み物は食事療法のカロリーの大きな源となり得ます。
それらはまた、心血管疾患、癌、その他の死因に対するリスクを高める可能性があります。
これらのリスクを減少させる可能性がある人工甘味料へ全糖飲料を交換することはそれらの危険を減らす可能性がある一方で、それらを一日中飲んでいては利点がなくなってしまいます。
最善の策は、あなたの家、オフィス、およびスーパーでの買い物カートから、甘味料の供給源が何であるかに関係なく、すべての甘い飲み物を排除することです。
含有量4g未満の飲み物にこだわる。
または水に変えること、これは常に賢い選択です。
【以下のウェブサイトより引用】