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無意識のうちに風邪を悪化させているかも?

週末にひどい風邪を引きました。
体が痛み、鼻が詰まり、咳があり、体がだるい等、全ての症状がありました。
金曜日に体調が悪化し始め、土曜はほとんど横になって過ごし、水やお茶を飲み、スープを食しました。
日曜には少し回復し、そこから体調は良くなっていくだろうと思いましたが、月曜再び体調が悪化して驚きました。
これが想像上の出来事でないことを確認するため、同僚に似たような一般的な風邪の「フェイント」を経験したことがあるか尋ねたところ、答えは全員イエスでした。

エセックス・クロッシングにあるニューヨーク大学ランゴーン・ティッシュ・センターの内科医であるバリー・グロスマン氏によると、多くの人が一般的な風邪の対処において「間違いを犯している」と述べています。
そして、こうした間違いによってさらに症状が長引くことがあるといいます。


<水分補給を止めない>
最初の過ちは、改善の初期兆候が見られた時点で水分補給を止めることです。
「患者は病気になるとお茶等を多量に飲みますが、体調が改善し始めるとすぐにこれを止め、通常方法に戻ってしまいます。」と、グロスマン氏は言います。
しかし、風邪のウイルスは私たちの体にたくさんの余分で濃い粘液を蓄積させるため、それを取り除くためには継続的な水分補給は必要なのです。
粘液の蓄積期間が長くなればなるほど、症状も長引き、他のウイルスに感染するリスクも上がるのです。


<風邪薬に頼りすぎない>
風邪を引いた人が犯す2番目の間違いは、スダフェド(プソイドエフェドリン)やアフリン鼻スプレー(オキシメタゾリン)などの市販薬をすぐに使用してしまうことです。
「市販薬は両刃の剣です。」と、グロスマン氏は言います。
「鼻詰まりを改善することで良く眠れるようになりますが、何日かすると体が薬に打ち勝つことで効果が無くなり、症状がぶり返してしまうのです。」
特にアフリン鼻スプレー(オキシメタゾリン)は、箱に記載されている最大3日間の使用法を守ることが非常に重要です。
アフリン鼻スプレー(オキシメタゾリン)は、鼻詰まりを引き起こす鼻の血管や繊維の腫れを軽減することで作用しますが、この薬に頼りすぎると、依存症を引き起こしてしまいます。

この特定の依存症状は非常に一般的であるため、医学部の依存症に関する授業でも教えられていると、グロスマン氏は述べています。
「教授は授業の初日に、“かばんにアフリン鼻スプレーが入っている人は手を挙げて”と言いました。」と、グロスマン氏は語ります。
「私は彼を見て、この人はおかしいと思いました。しかし、クラス中の200人の生徒を見回すと、半数が手を挙げたのです。」
わたしもアフリン鼻スプレーを好んで使いますが、必ず使用方法に厳密に従います。
ツイッターで「アフリン依存症(addicted to Afrin)」と検索すると、使用指示に従わなかった人がごまんといることが分かるでしょう。


<休んで耐える>
グロスマン氏は風邪薬を完全に避けるべきだと言っている訳ではなく、気を付けて、控えめに使用すべきであると言っているのです。
残念なことに、一般的な風邪に対する最善の療法は、退屈で時間がかかるものです。
「一般的な風邪に抜群の効き目を示す薬はありませんが、イブプロフェンやタイレノール(アセトアミノフェン)の摂取により熱を下げることができます。」と、グロスマン氏は言います。
良く聞くように、水分をたくさん摂り、十分な睡眠をとることも大切です。(「私たちの免疫システムは睡眠中に活性化する」と、グロスマン氏は付け加えました。)
また、残念ながら、忍耐も重要です。
一般的な風邪は完治まで大体7~10日かかり、2~3日では治りません。
この期間ずっと水分補給を欠かさずに行う必要があります。

出典: 2019年11月20更新 The Cut 『Are You Secretly Making Your Cold Worse?』(2019年11月25日に利用)
https://www.thecut.com/2019/11/how-to-stop-your-cold-from-getting-worse.html