特定のがんはより高い心房細動のリスクに関連している
2020年3月18日(HealthDay News)- 特定のがんの既往歴のある人は、心調律障害心房細動のリスクが2倍以上になると新しい研究では報告しています。
心房細動(A-fib)は動悸、めまい、疲労につながる一般的な障害です。
治療しないままでいると、血栓、脳卒中、心不全を引き起こす可能性があり、a-fibの人は他の人の5倍の脳卒中リスクがあります。
「何らかの形のa-fibを持つすべての人を見ると、特定の種類のがんを有する人は心調律異常がある可能性が高く、この傾向は他の心血管リスク因子および疾患を考慮した後でも持続していました。」
と、ペンシルバニア州ラングホーンにあるセントメアリーメディカルセンターの内科医、ムハンマド・カーン博士は述べました。
過去の研究では、がん患者は治療開始前および治療開始後にa-fibを発症するリスクが高いことがわかっています。
しかし、著者によれば、これは特定のがんの種類とa-fibの関連を調べた最初の研究です。
彼らの発見は、a-fibを患う米国の約1450万人のデータの分析に基づいています。
a-fibの割合は前立腺がん患者で最も高く、結腸がん、肺がん、乳がんの患者が、それに続いています。
この研究は、米国心臓病学会/世界心臓病学会のオンライン会議で発表されました。
「研究対象のすべてのがんでa-fibを発症する確率は2.3倍増加していることがわかりました。」
とカーン博士は会議のニュースリリースで述べています。
「前立腺がん、大腸がん、肺がんの患者ではa-fibのリスクが50%以上増加しました。これら3つのうち、前立腺がんの患者が最もリスクが高くなりました。」
カーン博士によると、関連性のみが確認されたものの、特定の種類のがん自体に関連する、他の要因がa-fibに関与している可能性があります。
「例えば、これらの癌は、血液凝固促進薬および全身性炎症の増加による死亡率の上昇に関連している可能性があります。しかしこの関係はまだ研究されていません。」
と彼は述べました。
「私たちの発見に基づいて、特定の患者はa-fibのリスクが高いと考えられるべきであり、長期的な生存率を改善するために、薬物療法であろうと、切除手術であろうと、心臓の状態の評価と適切な治療による恩恵を受ける可能性があります。」
カーン博士は結論付けています。
この会議で発表された研究は、通常、査読付きのジャーナルに掲載されるまで予備と見なされます。
【以下のリンクより引用】
Certain Cancers Linked to Higher A-Fib Risk, Study Finds
Health Day