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JapanRx / 犬用のアンチエイジング薬

犬用のアンチエイジング薬

- 長寿命
老化は、私たちが日々直面しなければならない恐怖です。
しかし、必ずしもそうなのでしょうか?
医学研究者らは老化を遅らせたり、さらには逆転させる方法を模索しており、中には、既に不死の領域に踏み込んだと主張する研究者も存在しています。

ということは、アンチエイジング作用のある物質が発見された可能性がありますが、これは皆が期待するような方法ではありません。
とあるヒト用の抗がん薬は、イヌやサル、マウスの老化兆候を治療することが示されています。
これは将来、ヒトのアンチエイジング方法を見つける上での糸口となる可能性があります。

ラパマイシンは、がん患者や臓器移植を受けた人が服用する医薬品です。

前述の通り、マウスやキヌザルを対象に行った過去の研究では、優れたアンチエイジング作用が示されています。
サルを用いた研究では、この薬の安全性、及び中年期のサルの寿命を最大60%延ばすことを証明することができました。

現在、犬の飼い主2名による証言では、この薬のアンチエイジング特性に関するさらなる証拠が示されています。

Paola Anderson氏とSarah Godfrey氏が飼う2匹の老犬が、ラパマイシンによる治療を受けました。
治療前は2匹とも、歩くこともおぼつかないような状況でした。
しかし今、2匹は力と活力を取り戻し、飼い主と一緒に走り回り、遊びまわることができるようになったのです。


- 奇跡ではない
では、私たちはラパマイシン治療を受ける為に行列を作るべきなのでしょうか?

恐らく、それは違うでしょう。
この薬には、さらなる試験が必要となっています。
現状、この薬にはがんや糖尿病、感染症など様々な副作用が存在しています。
また、動物実験は完全に成功したものの、これが人間にも効果的であるという保証はないのです。

しかしこれが意味することは、さらなる研究が必要であるということだけです。
実際、人間に対するラパマイシン治療に関する研究が既にいくつか行われており、これらの研究は”ラパマイシンが免疫機能に対して良い効果があるという可能性”を高めるものとなっています。

実際、人間にラパマイシンを使用した際の副作用に関する研究が既にいくつか存在しとえり、これらの研究の一つ、Monica Mita博士が主導した研究では、こうした副作用は管理することが可能であると結論付けられています。

「こうしたラパマイシンに関する話は、医学史において最も驚くべき、将来有望な、満足感のある、個性的なものです。」と、Mita氏はターゲット・オンコロジー誌(Targeted Oncology)に発表した記事の中で述べています。

出典:2016年10月8日更新 Futurism.com 『Forever Young? There’s Officially An Anti-Aging Pill For Dogs』 (2019年6月17日に利用)
https://futurism.com/theres-an-anti-aging-pill-for-dogs