犬用メトロニダゾール：使用法、投与量、および副作用

メトロニダゾールは、犬の下痢や大腸炎の他、ジアルジア症などの細菌感染や寄生虫感染を治療するために獣医師より処方される抗生物質です。
フラジール（Flagyl）という商品名でも知られています。
メトロニダゾールは、犬への使用については現状FDA未承認となっていますが、認可された獣医師が処方することができます。
薬は最近のDNA生成を阻害することによって働き、嫌気性菌による感染のみ治療できますが、別の抗生物質と併せて使用されることも多くあります。
犬に薬を与える際は、必ず獣医師の指示に従ってください。
犬に使用するメトロニダゾールの用途や投与量、副作用について知っておくべきことを以下に記載します。


- 犬へのメトロニダゾール投与
前述のように、メトロニダゾールは、特定の寄生虫感染や細菌感染が原因である場合、下痢や腸炎などの治療に使用されます。
これには、ジアルジア症やトリコモナス症、バランチジウム症が含まれます。
その他、炎症性腸疾患（IBS）や敗血症、口腔内や歯の感染症、骨感染、内部膿瘍の治療にも使用できます。
この薬は血液脳関門を通過することができるため、中枢神経系感染症の治療にも役立ちます。


- 犬へのメトロニダゾール投与量
犬のためのメトロニダゾールの適切な投与量は、治療目的によって異なります。
愛犬の適切な投与量を確認するためには、獣医師に相談するのが良いでしょう。
ジアルジア症の場合は、体重1ポンド（0.453kg）あたり7〜11mgを24時間に1回の投与が通常ですが、症状により29.5mg/ポンドまで推奨されることがあります。
嫌気性細菌による感染がある場合は、11～22mg/ポンドを1日2回の投与が目安となります。

メトロニダゾールの錠剤は、通常250mgから500mgの用量で手に入ります。
獣医より、正しい用量の決定方法についてアドバイスを受けると良いでしょう。
錠剤は人間の服用を考え徐放性錠となりますが、犬の消化管は短いため、全て消化しきれない可能性があります。
繰り返しになりますが、獣医の指示に従って管理してください。
敗血症の場合や、犬の気道がふさがれている場合には、獣医師の判断で注射薬を使用することもあります。


- 犬にメトロニダゾールを投与する際のリスクや副作用
犬にメトロニダゾールを使用した際に副作用が出ることはまれであり、適切に投与された場合非常に安全であると考えられています。
ただし、妊娠中の犬や子犬、肝臓または腎臓病の既往歴がある犬や、好中球減少症、または発作性疾患がある犬には推奨されません。
これらの症状に該当する、もしくは他の医薬品を服用している場合は、予め獣医へ知らせてください。

副作用は稀ですが、長期的な服用はリスクを高めます。
犬にメトロニダゾールを投与した際の一般的な副作用は次のとおりです。

• 吐き気や嘔吐
• 下痢
• よだれ
• 吐き戻し
• 食欲減少
• 無気力や疲労
• 血尿や暗い色の尿
• 発熱

神経学的疾患には、けいれん発作やふらつき、こわばり、奇妙な動きや行動があります。
これらの症状に気付いた場合は、すぐに獣医に連絡してください。

他の医薬品も同じですが、致命的な状態につながり得るアナフィラキシーというアレルギー反応が起こるリスクがあります。
腫れや呼吸困難、のどの閉鎖といったアレルギー反応の兆候が見られた場合は、直ちに救急動物病院に連絡してください。

dogtime.com, By Mike Clark
https://dogtime.com/dog-health/53249-metronidazole-dogs-uses-dosage-side-effects