電話: (050) 5806 4417

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 猫と犬がヘビに咬まれた:有利なのはどちらか?

猫と犬がヘビに咬まれた:有利なのはどちらか?

2020年5月20日(ヘルスディニュース)- オーストラリアの研究から、猫が9匹の命を持つ理由の1つが明らかになりました。

国際的な研究者チームによると、毒蛇に咬まれても猫は犬の2倍の確率で助かります。その理由は、猫は血栓ができるのが犬よりも早いからです。

この研究において、研究者らは、世界中の11種類の毒蛇が、犬と猫の血液凝固剤に及ぼす影響について比較しました。

研究の共同著者でありオーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド大学の生物科学の准教授であるブライアン・フライ氏は次のように述べています。

「ヘビに咬まれるというのは、世界中でペットの猫や犬によく見られることであり、致命的となる可能性があります。」

「これは主に、毒によって誘発される消耗性凝固障害と呼ばれる状態によるものです。動物が血液を凝固させる能力を失い、悲しいことに出血して死に至ります。」

オーストラリアでは、毎年、東部に生息するブラウンヘビによるペットの咬傷が約76%を占めています。

「そして、抗毒剤なしで生き残ることができるのは31%だけですが、猫は66%で2倍生き残る可能性が高いのです。」

とフライ氏は当大学のニュースリリースで述べました。

猫は抗毒剤で治療された場合、生存する可能性が大幅に高くなりますが、研究者はその理由はこれまで不明であったと述べています。

犬はおそらく猫より血液の凝固が遅いのでしょう。

猫と犬の行動の違いも、犬でのヘビ咬傷による死亡率を高めている可能性があります。

「イヌは通常、血管が発達している領域である鼻と口を使って探りますが、猫はしばしば足でたたきます。」とフライ氏は述べました。

 「そして、犬は通常猫よりも活動的ですが、それはヘビに咬まれた後はあまり良いことではありません。なぜなら、体全体へ毒が回るのを遅らせるためには、可能な限り動かないというのがベストだからです。」

 

研究者たちは、彼らの発見により、ヘビに噛まれた犬にはできるだけすぐに治療が受けられるように認識されることを望んでいます。

「私の友人の2人が、愛犬が、ヘビに咬まれ10分たたないうちに死んでしまいました。ブラウンヘビによる大きな標本ではないにしてもです。」

「これは、犬にとっては、ヘビの毒がどれほど壊滅的に速く回り致命的であり得るかを強調しています。」

この報告は、5月18日にthe journal Comparative Biochemistry and Physiologyに掲載されました。

 

【以下のリンクより引用】

Cats, Dogs and Snakebite: One Pet Has an Advantage

Healthday