生理不順だと短命なの?
2019年10月16日(Health Day News)- 月経周期が28日間という基準から持続的に不規則である女性は、早期死亡のリスクが高くなる可能性があると新しい研究が示唆しています。
この研究では、生理不順または月経周期が非常に長い女性は、通常の月経周期で生理がある女性と比較した20年の研究の間に、3分の1ほど死亡リスクが高いことがわかりました。
「しかし、これらの結果は、不規則な月経周期の人へ警告を促すものではありません。」
と、ニューヨーク州ハンティントンにあるノースウェル・ヘルスハンチントン病院の産婦人科医であるミッチェル・クレイマー博士は述べました。
「彼らと死亡リスクの増加との関係は軽微なものであり、他の潜在的な医学的状態を示唆する可能性があります。」
とこの研究に関わりがないクレイマー博士は付け加えました。
米国女性保健局によると、典型的な月経周期は28日で繰り返されます。
その周期が時々変わるのは珍しいことではありません。
閉経直前の女性や十代の女の子は、月経周期がより不規則であることがよくあります。
しかし、この研究では、女性が一貫して生理不順や月経期間が32日以上ということが継続した場合にそういった違いが見つかりました。
不規則な月経周期に関連する多くの医学的な状態があります。
これらには、肥満、管理されていない糖尿病、多嚢胞性卵巣症候群、ストレスおよび甲状腺疾患などが含まれると女性の健康保険所(the women's health office)は述べています。
この研究は、ボストンのハーバード医科大学と中国の同済医科大学によるものです。
この研究には約94,000人の女性が含まれていました。そして、この研究の開始時点で心臓または血管の病気、癌または糖尿病の既往歴のある人はいませんでした。
研究に参加した女性は、通常の月経の長さ、およびそれらがどれくらいの頻度であったかを報告しました。
彼らの健康状態は1991年から2013年まで追跡されました。
この研究中に、ほぼ1,700人の女性が死亡しました。
内訳は 800人以上が癌で死亡し、166人が心臓病または血管疾患で死亡したと研究者らは述べています。
月経周期が14歳から17歳の間で常に不規則だったと報告した女性は、非常に規則的な月経期間の女性よりも研究中に何らかの原因で死亡する可能性が21%高くなりました。
18歳〜22歳の間に一貫して月経周期が不規則であった女性は、何らかの原因で死亡する可能性が34%高くなりました。
研究者らは、28歳から48歳まで一貫して月経周期が不規則であることと早期死亡のリスクがより高いということの間に同様の関係が見られたと述べました。
月経周期が平均より長い(32日以上)女性は、通常の周期が26日〜31日の女性よりも、研究中に何らかの原因で死亡する可能性が約25%高いことがわかりました。
研究者は、肥満度指数、人種/民族、身体活動、その他のライフスタイル要因など、死亡リスクに影響を与える可能性のある他の要因を説明するためにデータの制御を試みました。
ただし、この研究は、不規則な月経期間または長期の月経期間と早期死亡の因果関係を証明するようには設計されておらず、これらの要因の間での関連性のみが示されています。
アディ・ダビドフ博士は、ニューヨーク市にあるスタテンアイランド大学病院の産婦人科のプログラムディレクターです。
彼は、研究の調査結果に関心があると述べました。
彼はまた、不規則な月経期間を修正しようと対策を講じることが死亡率に影響を与えるかどうかを判断するための研究をより多く見たいと述べました。
しかし、彼は、この関係は早期死亡の可能性を高める他のリスク要因ともまた、関連がある可能性についても述べました。
「医師は長い間、月経が不規則な女性が健康に有害な基礎疾患を抱えていることを認識してきました。多嚢胞性卵巣症候群などの疾患は生理不順を引き起こし、多くの場合糖尿病に関連します。」
ダビドフ博士は、婦人科医は女性の月経周期を修正するために更なる対策を望むかもしれないと述べました。
クレイマー博士は、生理不順である女性は健康的なライフスタイルでの対策に集中できると述べました。
彼は、健康的な食事、定期的な運動、禁煙、定期的な予防医療を提案しました。
【以下のリンクより引用】
Irregular Periods, Shorter Life Span?
Healthday