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産後うつVSベイビーブルー:何が違うのか?

女性にとって、赤ちゃんの誕生後に気分の落ち込みを感じるのは異常なことではありません。
実際圧倒的多数の女性が、出産後に「ベイビーブルー」と呼ばれるものを体験しています。

しかし、もし通常のベイビーブルーよりも深刻な何かである場合、どのような症状が見られるのでしょうか。
産後うつ(PPD)について知っておくべきことは次のとおりです。


「ベイビーブルー」とはどのような症状を指すのですか?
ベイビーブルーは、50~80%の母親に見られ、軽度のうつの症状が特徴です。
ベイビーブルーの母親は、気分のムラやストレス、不安といった症状を経験することがあります。また、しばらく泣き止まなかったり、食欲に問題が出ることもあります。

Office of Women's Health https://www.womenshealth.gov/mental-health/mental-health-conditions/postpartum-depression によると、
ベイビーブルーは症状が出始めてから無くなるまで1週間前後かかり、通常産後6週間以内に発生するそうです。
また専門家は、完全に症状がなくなるまで1~2週間の間不安定な状態が続く可能性を示しています。


産後うつ(PPD)とはどう違うのですか?
ベイビーブルーは治療無しで回復します。しかし、予想よりも長く続く場合、産後うつである可能性があります。
これは、医療機関での治療が必要となる重度の気分障害です。

産後うつはベイビーブルーと同じ症状を伴いますが、症状が2週間以上続きまた重症化するのが特徴です。
産後うつを患う女性は絶望感を抱き、友人や家族から距離を置こうとする可能性があります。

また子供と接するにあたり、時折子供との感情的な結びつきが持てなかったり、子供を傷つけたり置いてきぼりにするなどの侵入思考を抱く合併症に陥る可能性もあります。


産後うつのリスク要因は何ですか?
米国産科婦人科学会(ACOG)は、産後うつは身体的および精神的な要因とライフスタイルの組み合わせにより生じるものであると述べています。

女性もしくは女性の家族に双極性障害またはうつ病の既往歴がある場合は、産後うつを発症するリスクが高まります。
薬物乱用があったり、シングルマザーである場合や、授乳が上手くいかなかったり、妊娠中に合併症を経験した場合なども、リスクが高まる可能性があります。

専門家はまた、新しく子供を持つ親にとって共通の問題となる睡眠障害の役割について強調しています。

オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのクリステン・カーペンターは、次のように話します。
「深刻な睡眠不足は、気分にも重大な影響を与えます。」


産後うつはどのように治療されるのですか?
医療専門家による診断を受けた後、カウンセリングや支援団体への登録を進められる可能性があります。
これにより新しく母親となった女性が支援や指導を受けることで、孤立感を軽減することができます。

場合によっては、併用療法の一つとして医薬品が用いられる可能性もあります。
生活習慣の改善点としてはストレスの軽減が優先され、通常運動したり、母親が十分な睡眠を取れるように育児サポートを受けることが推奨されます。

Medical Daily 2018年9月27日
https://www.medicaldaily.com/postpartum-depression-vs-baby-blues-how-are-they-different-427743