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疼痛の専門医にかかるべきタイミング

耐えがたいほどの痛みが絶え間なく続き、症状がこれまでにないほど悪化しているようです。
仕事の重要な会議中や、食料品の買い出し中、子供や孫と外で遊んでいる時でさえも、気力をくじくような痛みが襲います。

しかし、関節炎や関節痛、首や背中の痛み、昔の手術や怪我に起因する痛みは、笑って我慢すべきなのでしょうか?

麻酔科医ユーセフ・サウェリス医師によると、通常3か月以上続く痛みは慢性痛と見なされるといいます。
これには、脊椎や関節に関連する痛み、癌の痛み、神経の痛み、四肢の異常な痛み、長時間の腹部または骨盤の痛み、または手術後の痛みが含まれます。


<痛みの本当の原因を見つける>

痛いのを我慢し続けてはいけません。
長期間にわたって痛みが続く場合、もしくは主治医や専門医の診察を受けているにもかかわらず痛みがなくならない場合は、疼痛管理の専門家に相談してください。

「患者が私の診療所を訪れた際、主な目標は痛みを症状として扱うのではなく、根本的な痛みの原因を特定して治療することになります。」と、サウェリス医師は言います。

痛みの根本的な原因を見つけることが、疼痛専門家の第一目標です。
このためには、かかりつけの医師やその他専門家と協力し、患者の症状について注意深く耳を傾けることが必要です。
こうすることで、疼痛管理の専門家が正確な診断を行い、問題の原因を特定し、正確な治療を受けることが可能になります。

疼痛管理の専門家は、患者個々人の集学的治療計画を作成します。
これには以下が含まれます:

  •     薬の使用
  •     さらなる診断検査
  •     他の専門家への紹介
  •     疼痛心理学者の関与
  •     理学療法
  •     ステロイドまたは神経ブロックを使用した注射処置
  •     痛みの伝達を妨げる信号を送信する高度なデバイスの実装
  •     継続的なモニタリングとフォローアップ


<あなたの治療目標は?>

治療の目標は患者ごとに異なり、自分の最終目標について医師と話し合うことが重要です。
ある研究では、患者が痛みの軽減を重視し続ける場合、医師は長期的なオピオイド療法の回避を試みていることがわかりました。

「すべての患者にとって、目標は問題を特定し、機能を回復および最適化し、痛みを軽減することです。」とサウェリス医師は言います。
「さらに、医師の診察を受けることは、ライフスタイルを良い方向へ変化させることに取り組むための機会にもなります。」

患者は疼痛管理の専門家と協力し、慢性痛の根本原因について、さらに深く調べます。
サウェリス医師は、将来的な問題の治療および防止に役立てる対策として、次のことを推奨しています。

  • 食事を変える
  • 頻繁に運動する
  • ストレスレベルを管理する
  • 十分な睡眠をとる
  • 禁煙する
  • ポジティブな面に焦点を当てる

「ストレスへの対処や睡眠の改善など、ライフスタイルを変化させるだけで、痛みの軽減や長期的な生活の質の改善につながる可能性があります。」と、サウェリス医師は述べています。
「このようなライフスタイルの変化方法についてアドバイスを行い、新しい習慣の一部として受け入れるためのサポートを行うのが、私たちの仕事です。」

全ての人に適用できる万能な治療法はありませんが、できるだけ早く疼痛管理の専門医に診てもらうことで、できるだけ早く必要なサポートを得て、生活の必を向上させることが可能になります。

出典 2020年9月4日更新 health essentials『When to See a Pain Specialist』(2020年9月7日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/when-to-see-a-pain-specialist/