痛風を予防する5つの方法

関節に痛みや赤み、炎症が出る痛風は、尿酸結晶が患部に蓄積することで起こる関節炎の一種です。
家族の既往歴がある人、特に男性に最も多い疾患です。
痛風になるリスクは年齢や肥満度、インスリン抵抗性、血圧の上昇に伴って増加します。

毎年、アメリカの人口の4％にあたる約830万人が痛風を発症していると言います。
特にリスク要因が確認されていない場合、痛みにより身体が衰弱することもあります。
ただ、痛風を予防し、その他の健康障害発症リスクについても低下させるいくつかの科学的な方法が発見されたという良いニュースがあります。
これらの方法は次の通りです。

方法1．
既に痛風発作を経験したことがある方は、プリン体を多く含む食べ物を避けることから始めましょう。
これにはホタテやムール貝の他、ニシンやタラ、コダラなどの海産物が含まれます。
鹿肉や子牛の肉、ベーコン、レバー、その他内臓肉なども、プリン体を多く含んでいます。

こうした食べ物のいくつかは健康に良いとされ、心臓に良い地中海食を実施する人などには推奨されますが、
痛風発作経験のある人は制限すべきです。

方法2．
アルコールの摂取を控えましょう。アルコールは、腎臓が尿酸をろ過する機能を低下させます。
さらに、例えばビールは、プリン体を多く含みます。よって、痛風発作リスクのある人にとっては脅威が2倍となります。
アルコールの摂取量を制限することで、関連する様々な健康障害のリスクを低下させることができます。

方法3．
健康的な食事を選択しましょう。
例えば、異性化糖（果糖ぶどう糖液糖）を含んだ飲料や食べ物や砂糖、塩を多く含む食品は避けた方が良いでしょう。
これにより体重が維持され、痛風のリスク要因である肥満を予防できます。

特に加工食品に添加される異性化糖は、それ自体が尿酸値を上げ、痛風リスクを上昇させます。
ですので、異性化糖を避けることによるプラスの影響は計り知れません。

方法4.
代わりに、特にあたたかい気候の時は、たくさんの水を飲みましょう。
脱水は、痛風発作の主要なリスク要因です。常に水分補給をすることで、血中のプリン体濃度が下がります。
また、痛みを伴う腎臓結石を避けたり、エネルギーレベルを向上させる効果もあります。

方法5.
最後に、足に合う靴を履きましょう。擦れたり、きつかったりする靴を履いてつま先を痛めることで、人によっては痛風発作 を引き起こす可能性があります。

上記の方法を実施することで、殆どの人は痛みの減少が実感できるでしょう。
もし痛風になったら、かりつけの医療機関を受診しましょう。
医師にかかることで、食事とライフスタイルの調節に加え、痛風の管理に役立つ療法や医薬品の提供、リウマチ専門医への紹介を受けられます。

Bennington Banner, by Matthew Stanishewski　2018年12月19日
https://www.benningtonbanner.com/stories/five-ways-to-prevent-gout,559458