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JapanRx / 癌との闘いで画期的と呼ばれる新薬

癌との闘いで画期的と呼ばれる新薬

メアリークリス・スケルドン(Mary Chris Skeldon)さんは16年以上前に乳癌のステージ4と診断されました。

「私は乳房切除手術を受ける予定でしたが、既に癌細胞が骨に広がっていたことがわかって、手術は行われませんでした。」
と彼女は当時を振り返ります。

彼女は18ヵ月の余生しかいないだと言われました。メアリークリスさんは、乳癌と闘うことを決心し、当時まだ比較的新しい手術であった幹細胞移植を試みることにしました。
この手術では良い効果が得られました。
「私はひたすら一日一日を良好に過ごせるよう努力しました。間もなく、それが数日から数ヵ月に、そして数年になりました。」とメアリークリ・スシェルドンさんは説明しました。

その後、彼女は乳房の癌が消えたと言われましたが、しかし13年を経てから、2011年に、癌が再発しました。

「私は、体内の癌を打ち負かしたと思っていました。一度癌と戦って撃退できたのだから、もう一度やってみようかと決意しました。」とメアリークリスさんは話しました。

癌との闘いに熟練したメアリークリスさんは、別の治療法を検索して、実験段階の新しい試験薬剤を見つけました。
 
「この試験薬剤は先週の金曜日(2月22日)にFDAによって承認されたばかりで、副作用は非常に軽いです。」
と彼女は言います。

それは、カドサイラ(Kadcyla)という商品名の薬剤で、現時点ではHER2陽性の癌のみが適応となっていますが、このバージョンの薬剤はまだ検討され始めたばかりです。
この薬剤は分子レベルで作用します。

シ カゴのラッシュ大学医療センター(Rush University Medical Center)の腫瘍専門医メロディ・コブアレイ(Melody Cobleigh)博士は、
「このカドサイラという抗体薬物はHER2タンパク質を認識し、同タンパク質に結合します。この抗体薬物を含む化学療法剤を細胞内に 放出することで、腫瘍細胞を破壊します。」と説明しています。
 
簡単に言えば、化学療法で体内に隠された腫瘍細胞を装ったタンパク質を腫瘍の一部として受け入れられるようにして、腫瘍内に取り込ませます。
その後、内部から腫瘍を破壊するということです。癌を撃退する「トロイの木馬」のようなものだと考えられます。 本剤は、患者の約3分の1には効果が有ると見込まれます。

それに関してはメアリークリスさんは全く疑いません。実際に彼女はカドサイラという薬剤を投与されて、その腫瘍が著しく縮小しています。
 
メアリークリスさんはこの夏に、出席予定の結婚式がご自身の息子さんのも含めて、5件予定しています。
彼女はあまりにも忙しいので、癌により彼女の忙しさをスローダウンさせるのではとも思います。

「これからも治療を受け続き、前向きな思考で、癌との闘いが続けるつもりです。そして、笑顔を絶やせずにいたいです。」と彼女は大きな笑顔で言います。

笑顔で癌と最後まで戦える人がいるとしたら、その人は、メアリークリスさんでしょう。

(記事元)
http://nbc24.com/news/local/new-drug-called-a-breakthrough-in-cancer-fight?id=866132#.UUyEShyeN1U