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皮膚科医が教える乾癬改善法

私は皮膚科の専門医として、肌をケーキの層として考えることがあります。
乾癬は、表皮と呼ばれる皮膚の最上層、つまりケーキの「アイシング」部分の障害です。
乾癬は、免疫システムに問題が生じ、皮膚細胞の増殖スピードが速くなりすぎることで起こります。
身体は皮膚を生産する機械となり、新しい皮膚の剥離や除去が追い付かなくなります。
これによりプラークと呼ばれる赤く、盛り上がった、鱗状のかさぶたが形成されます。

乾癬は、処置や治療が非常に難しい状態となることがあります。
乾癬を完治させる方法は現状ありませんが、私たちは乾癬の発生原因の理解において大きな進歩を遂げました。
これにより、乾癬を治療し皮膚の見た目を向上させる優れた新薬の開発につながりました。
乾癬患者が治療計画を進める上で考慮すべき重要なポイントを、以下に記載します。


1. 適切な医師を見つける
乾癬患者はまず、認定皮膚科医の診察を受けるべきです。
一般開業医は軽度な乾癬症例には対応できる可能性がありますが、皮膚科医は必要な技術やとレーニングを有しています。
乾癬の影響は個人によって異なるため、信頼できる医師に診てもらうことが重要です。
また、最新の研究や治療選択肢に精通した皮膚科医であることも重要です。

例えば、私が乾癬患者を初めて診察する時は、患者の話をよく聞き、ストレスや心配事、最近罹った病気など、乾癬に影響を及ぼしている可能性のある全ての要因を把握するようにしています。
患者の懸念や奮闘に耳を傾け、心を開くように促すことで、信頼関係を築こうとします。
症状の改善が見られた時は喜びを分かち合い、症状が戻ってしまったことで患者がいらいらしている時は、不満を発散させ、より効果のある可能性のある別の選択肢を提案します。
「適切な医師」には、初診で必ずしも求めていた印象を示すとは限りませんが、もしその医師があなたと関わり合いを持ち続け、浮き沈みを乗り越えてようとし、最新の治療法に精通しているならば、より良い治療経験ができ、あらゆる意味で治療結果も良好となるでしょう。


2. 治療計画に従う
乾癬を治療するには、治療計画を順守することが重要です。
薬を指示通りに使用し、経過観察の予約を守り、皮膚科医とオープンに対話し続けることができれば、治療が成功する可能性は高くなります。
乾癬の改善においては、医師の影響は30%、患者自身の影響は70%であると考えています。
この数字は、患者が治療計画に従うことがいかに重要であるかを示しています。
医師の指示に従うことをやめると、症状が悪化するリスクがあるため、治療が難しくなります。
副作用やその他原因で薬に不満がある場合は、医者に相談してください。
医者と一緒に取り組むことで、現状の治療アプローチを「再起動」させ、代替の治療方法を模索することができます。


3. 新しい治療法を検討する
乾癬の新しい治療法はたくさん存在するため、ひとつの治療法がうまくいかなければ、幸運なことに他に試すことができる方法が多数あります。
軽度な乾癬には通常皮膚に直接塗布する薬が効果的であることがありますが、より重度の場合、生物製剤と呼ばれる新しい分類の薬を使うことで素晴らしい効果を得ることができます。
生物製剤は免疫システムに影響を与えることで乾癬を治療し、多くの患者において治療成果を挙げてきました。
私のもとには、別の医院で勧められた新しい乾癬治療薬について意見を求める患者が多く訪れます。
自身の症状に責任を持ち、新しい治療法に関する最新の情報を得るようにしましょう。
国立乾癬財団(National Psoriasis Foundation, www.psoriasis.org)のウェブサイトなどが活用できます

出典:2019年更新 CNN Health 『5 Dermatologist Tips for People With Psoriasis』(2019年5月7日に利用)
https://healthguides.cnn.com/advances-in-psoriasis-treatment/5-dermatologist-tips-for-people-with-ps...