皺治療剤を使いましたか?COVIDワクチンを打つ前に知っておきましょう
2021年4月12日(ヘルスディニュース)- 待ちに待ったコロナウイルスワクチンの予約にたどり着いた時、おそらく、あなたは病歴、および、ワクチンの成分のいずれかにアレルギーがあるかどうかに関する申請用紙に記入しなければならないでしょう。
しかし、別の質問があなたを待っているかもしれません。
「あなたはフィラー(皮膚充填剤注射)を受けたことがありますか?」
これは、まれに、顔への注射を行ったことがある人が、ワクチンを接種した後、その施術をした部位に軽度の一時的な腫れを発症する可能性があるためです。
それでも、パニックになることはないと専門家は言います。
なぜなら、そのような反応が出てもワクチンが安全ではないということを示しているわけではないからです。
米国疾病予防管理センターによると、ワクチン接種を避けるためにアレルギーやその他の医学的理由がなければ、皮膚充填剤注射を経験した人でもワクチンは接種できますし、また、ワクチン接種を受けるべきなのです。
ボストンにあるマサチューセッツ総合病院のグローバルヘルス皮膚科長であるエスター・フリーマン博士は、次のように述べています。
「そのため、これは顔への皮膚充填剤注射を受けた人の全てがこの種の反応をするという意味ではありません。そして、それはまだ非常に珍しいことです。」
もしワクチン接種後に施術部が腫れるといった不運な数少ない人のうちの一人になってしまった場合は皮膚科医に連絡するべきだとフリーマン博士は述べました。
「しかし、これが生命を脅かすものではないことを知ることが本当に重要です。」
とフリーマン博士は付け加えました。
施術になじみのない人のために、皮膚充填剤は、「顔の組織を持ち上げたり、形を整えたり、輪郭を整え、顔だちをふっくらさせたりする」ために使用されますが、通常、皮膚に自然に存在するヒアルロン酸でできた注射用のジェルを使用すると、ニューヨーク市にある協会認定の形成外科医である、ララ・デブガン博士は述べました。
ボトックスは筋肉をリラックスさせ、しわを平らにした後、すぐに吸収される一方で、化粧品である皮膚充填剤(フィラー)はボトックスと同様ではありません。
また、皮膚充填剤に関連して遅れて現れる腫れの場合、ワクチンに対するアレルギー反応と同じではありません。これもまれですが、より深刻です。
COVID-19ワクチンを接種した後、アレルギー反応は通常、その厳しく限定された時間枠内で発生するため、少なくとも接種後15分間は接種会場にとどまる必要があります。
「ワクチン接種後に待つ理由は、CDCがワクチン接種後、最初の4時間以内に起こるアレルギー反応として定義する、いわゆる即時型アレルギー反応の確認のためです。」
とフリーマン博士は説明しました。
「そしてそれらは“アナフィラキシー”や呼吸困難のような状態です。フィラー反応はそれらと同じではありません。」
と彼女は付け加えました。
「これらはまったく異なる種類の反応であり、通常は翌日または数日後まで発生しません。重度のアレルギー反応である“アナフィラキシー”に変わることもありません。」
フィラー関連でのワクチン反応をめぐる懸念は、保健当局が、モデルナ社とファイザー社のCOVID-19ワクチン試験のデータを調べた12月に初めて現れました。
データによると、顔に化粧品のフィラーを注射した3人は、モデルナワクチンを接種してから約1日〜2日後に、フィラー注射を行った領域が一時的に腫れたことが確認されています。
デブガン博士のような皮膚科医は、フィラーに関連する腫れへの恐怖が非常に大きいため、ワクチン接種に懸念のある患者からの電話に対応しています。
モデルナワクチン試験に登録された15,000人以上の人々から発生したこれらの3つの事例を除いて、ワクチン試験でのフィラー関連の腫れに関する他の報告はありませんでした。
現在、米国で認可されているその他のワクチンである、ファイザーとジョンソン&ジョンソンのワクチンは、試験でそのような反応は報告されませんでした。
12月以降、フリーマン博士と米国中の皮膚科医のグループは、モデルナ、またはファイザーのmRNAワクチンのいずれかによるワクチン接種後に発生した皮膚反応の報告を収集しています。
研究チームは、米国皮膚科学会誌の4月7日号に、2020年12月から2021年2月の間に1つ以上のワクチン関連の皮膚反応を報告した414人の患者を詳述した論文を発表しました。
9件のうち3件は、モデルナワクチンの最初の投与後、5件は2回目のモデルナワクチン投与後、1件は2回目のファイザーワクチン投与後に発生しました。
ジョンソン&ジョンソンのワクチンは、研究開始時に緊急使用がまだ許可されていなかったため、データに含まれていませんでした。
専門家によると、インフルエンザワクチンのような他の種類のワクチンの接種後、さらには他のウイルス性疾患に罹患した後でも、同様の皮膚反応が報告されています。
「インフルエンザの予防接種を受けたとき、塩辛い食べ物を食べたとき、サウナやスチームルームに入った後、または少びまん性炎症を起こすような活動に参加したときに、1日か2日の施術部の腫れを報告する人もいます。」
とデブガン博士は述べました。
「人々は、COVIDワクチンが公衆衛生の観点から非常に重要であり、フィラー反応に関する初期の懸念のいくつかは、適切な報告によって落ち着き、より広く使用される状況であると認識していると思います。」
とデブガン博士は述べました。
【以下のリンクより引用】
Had Facial Fillers? What You Need to Know About COVID Vaccines
Healthday