真菌感染症での入院患者に重要なスペシャリストによるケア
2019年9月3日(HealthDay News)- 入院患者の中で、真菌カンジダの感染は一般的ですが致命的でもあります。
米国では、毎年25,000症例程度発生し、感染患者の45%近くが死亡しています。
しかし、新しい研究では、感染症の専門医がこういった症例を担当する場合、死亡率を20%削減できることを報告しています。
こういった専門医は、エビデンスに基づいた治療法に従う可能性が高く、これはおそらく、患者がより良くなる理由であると研究は述べています。
「これらの感染症の単純な形態でさえも、実際には非常に危険であり、治療がうまくいくためには詳細かつよく考慮されたアプローチが必要です。」と、アメリカ・セントルイスワシントン大学医学部の侵襲性真菌感染症クリニックのディレクターであるアンドレイ・スペック博士は述べました。
「感染症の医師は、これらの感染症を最もよく治療するための専門知識を持っています。」と彼は大学のニュースリリースで付け加えました。
しかし、専門医を呼ぶということはそういった医師がいる病院でさえ一般的ではないと研究者は指摘しました。
医師が感染症の専門医を呼んだ場合で、患者の29%は90日以内に死亡しました。
一方、専門医の診察を受けていない患者では、51%近くが死亡したことを研究は発見しました。
この研究によると、年齢や基礎疾患などのリスク要因を考慮した後、専門医が担当した場合で死亡リスクが20%低下しました。
研究者によると、専門医が治療に当たった場合に患者は抗真菌薬を服用する可能性が高く、心臓への感染などの重篤な合併症がないか確認される可能性が高いといいます。
感染症の専門医は、真菌はカテーテルに潜んでいることがあるため、IV(静脈注射)を与えるために使用されるカテーテルを変更している可能性が高くなりました。
この報告は最近、Lancet Infectious Diseases誌に掲載されました。
【以下のウェブサイトより引用】
Specialist Care Crucial for Hospital Patients With Fungal Infections
Health Day