睡眠パターンがアルツハイマー病のリスクに影響か?
2020年8月24日-新しい研究報告によると、睡眠障害はアルツハイマー病の原因にはなりませんが、一部の睡眠パターンは、遺伝的リスクが高い人によく見られる可能性があります。
Neurology誌のオンライン版に8月19日に発表された調査結果によると、これらの睡眠パターンには、朝型の人、睡眠時間が短い、不眠症になりにくい人などがあります。
「私たちは、アルツハイマー病の人々が、しばしば、うつ病や不眠症などのさまざまな睡眠障害を報告していることを知っています。」
と英国のロンドンにあるインペリアルカレッジロンドンの医学部の研究著者、アッバス・デハン医師は述べました。
「私たちは、さまざまな睡眠パターンとうつ病やアルツハイマー病の間に因果関係があるかどうかを調査しました。」
彼のチームは多くの遺伝子研究を分析しました。
研究の1つでは22,000人近くのアルツハイマー病患者を、そうではない42,000人近くとを比較しました。
別の研究では、446,000人以上の睡眠関連の特性を評価しました。
また、大うつ病を患っている9,200人以上の人とそうでない9,500人以上とを比較しました。
そして別の研究では、446,000人以上の睡眠関連の特性を評価しました。
アルツハイマー病のリスクは、剖検または臨床検査によって疾患が診断された遺伝子研究に基づいて決定されました。
睡眠関連の特性がアルツハイマー病を引き起こしたという証拠については発見がありませんでした。
研究者らはまた、大うつ病とアルツハイマー病との間の因果関係の証拠についてはわかりませんでした。
この研究では、睡眠習慣とアルツハイマー病との間にいくつかの小さな関連性が見出されました。
具体的には、アルツハイマー病の遺伝的リスクが2倍の人は、他の人よりも朝型である可能性が1%高く、また、アルツハイマー病の遺伝的リスクが2倍の人は、不眠症のリスクが1%低くなりました。
研究者たちは、これらの関連は小さく、原因と結果を証明していないことを強調しました。
彼らはまた、研究のほとんどの人々はヨーロッパ人を祖先とする人であったので、結果は他の人種、および民族グループには当てはまらないかもしれないと述べました。
【以下のリンクより引用】
Do Your Sleep Patterns Affect Your Risk of Alzheimer's Disease?
Healthday