睡眠不足で心血管疾患での入院リスクが2倍に
新しい研究によると、睡眠不足は心不全患者の入院リスクを高める可能性があります。
これは米国での死亡者数が一番多いこの疾患の新たな危険因子が明らかにするものです。
スウェーデンのリンシェーピング大学病院の研究者であり、この新しい研究の最初の著者であるピーター・ヨハンソン博士は、
プレスリリースの中で、次のように述べました。
「睡眠はすべての人にとって重要です。なぜなら、私達は睡眠障害が心不全患者の間で共通であることを知っているからです。」
「しかし、これまでのところ、睡眠不足が長期にわたって持続するかどうか、およびそれが入院にどのように関連するかについてのデータはありませんでした。」
と彼は説明します。
調査のために、研究者らは、オランダのフローニンゲン大学医療センターで実施された心臓関連の死亡率と入院に関する研究サンプルである、
心不全における転帰および助言カウンセリング(COACH)の結果に関与した499人の心不全患者を調査しました。
各患者は入院中の最初から、身体能力、精神的健康、および睡眠パターンに関するデータが集められました。
その後、彼らは参加者の健康記録を追跡調査期間である、12か月間に渡り、追跡しました。
ノルウェーで開催された『EuroHeartCare』会議で発表されたこの調査結果は、
睡眠障害を報告しなかった患者と比較して、
それを報告した患者は、再入院した可能性が2倍高いことを示唆しています。
チームが入院率に影響を与えることが知られている他の身体的および精神的要因を管理した後もリスクの上昇は持続しました。
よく休めた心臓が健康な心臓
ヨハンソン博士にとって、この結果は見過ごされがちな健康の要因の重要性を強調しています。
「スウェーデンでは、一般的に心不全患者に睡眠について尋ねることはありません。この研究は、私たちがこれから行うべきことを示しています。」
と彼は説明しました。
「自分の睡眠の状態が悪いと患者が言うのであれば、それはその理由を調査するための警告を示す信号なのかもしれません。」
疾病管理予防センター(CDC)によると、心血管疾患は現在、米国の主な死因であり、毎年約60万人が死亡しています。
言いかえれば、全死亡者の約4分の1が心血管疾患で死亡しているのです。
平均して、冠状動脈性心臓病に関連した死亡や病気は、年間1,090億ドル(約12兆円)の費用がかかります。
「一貫して睡眠不足があると言う患者は真剣に受け止めるべきです。」
とヨハンソン博士は記者団に語りました。
「患者を助けるために、例えば医療従事者たちは、彼らの薬を確認したり、睡眠時無呼吸調査を行うことができます。」
【以下のウェブサイトより引用】