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睡眠不足により脳が自分自身を食べる?

イタリアのマルシェ工科大学の研究者らは、私たちの脳は睡眠が不足すると「自分自身を食べる」ようになることを発見しました。

神経科学ジャーナル(The Journal of Neuroscience)に掲載された研究によると、脳の「ハウスキーピング」、すなわちを磨耗した細胞や電気回路の破壊を担う細胞は、睡眠不足があると過熱状態に入ります。
この現象は、マウスでのみ確認されました。

研究者らは、アストロサイトとして知られるこの細胞は、邪魔されることなく睡眠を取った後、マウスの脳のシナプスの約6%で活性化していることを発見しました。
睡眠不足のマウスでは、この数字は13.5%に増加しました。

この結果は、睡眠不足により、脳が通常の状況下よりも大きなシナプス内で、より多くの結合を破壊する可能性があることを示しています。

この結果では、これが脳に有害であるかどうかは証明されていません。
同研究の筆頭執筆者のミケーレ・ベレシ氏は、「最大のシナプスは古い家具のようなものなので、より細心の注意を払い、掃除をする必要があります。」

「この研究では、睡眠障害により、シナプスの一部が文字通りアストロサイトによって食べられることが初めて示されました。」

しかしながら、睡眠不足の後にミクログリア細胞がより活性化することもまたわかりました。
これまでの研究では、ミクログリア活動の増加とアルツハイマー病やその他中性子変性を関連付けてきました。
これにより、なぜ睡眠不足がより高い認知症発症率と相関しているのかを説明することができます。

出典:2017年5月30日更新『Does sleep deprivation really cause the brain to eat itself?』Health Spectator UK(2019年4月15日に利用)
https://health.spectator.co.uk/does-sleep-deprivation-really-cause-the-brain-to-eat-itself/