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砂糖と白パンが高齢女性の不眠症に関連

(ロイターヘルス)- お菓子や加工穀物をよく食べる高齢の女性は、これらの食品をあまり食べない人よりも不眠症になる可能性が高いと米国の研究は示唆しています。

研究者は、すでに閉経を迎えた60代半ばの50,000人以上の女性の食事日記のデータを調べました。

これは、睡眠障害や不眠症のリスク増加とも関連しています。

彼らは、人々が消費する食品の量の尺度で、血糖値の急上昇の一因となる「食事性血糖指数」に注目しました。

「食事性血糖指数」が最も高い女性、つまり白パン、お菓子、砂糖入りソーダなどの精製炭水化物をより消費していた女性は、研究期間の開始時に、不眠症を報告するスコアが最も低い女性と比べて、11%高い可能性がありました。

また、3年間の追跡期間中に、新に不眠症を発症する可能性が16%高いことがわかりました。

「私たちの研究結果は、不眠症に苦しむ人々での、食事の重要性について示しています。」

と、アメリカ・ニューヨーク市にあるコロンビア大学バゲロス医学部の外科医である主任研究著者のジェームズ・ガンウィッシュ氏は述べました。

「そのため、不眠にならないようにするには、体重管理に加えて、お菓子を食べないというのもう1つの正当な理由となります。」

とガンウィッシュ氏は述べました。

この研究は、あまりにも多くの甘いものや精製炭水化物を食べることで、不眠症を引き起こすかどうか、またはその方法については説明されていませんが、ホルモンの変化が役割を果たす可能性があります。

「血糖値が急激に上昇すると、体はインスリンを放出して反応し血糖値の低下はアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンの放出につながり、        睡眠を妨げる可能性があります。」

とガンウィッシュ氏は言います。

不眠症は女性に不相応に影響していると研究チームはAmerican Journal of Clinical Nutrition誌で記しています。

この研究では、食事に野菜、繊維、果物全体(ジュースではない)を多く取り入れている女性は、睡眠に問題があったり、不眠症を発症したりする        可能性が低くなっていました。

果物全体に砂糖が含まれている場合でも、血糖の急上昇を最小限に抑えるのに役立つ繊維が含まれているため、これらの食品は「食事性血糖指数」が低くなります。

この研究の1つの制限は、研究者が食物摂取量、睡眠の量または質、または血糖またはホルモンの変化を客観的に測定ていなかったことだと、   ボストンにあるタフツ大学老化に関するジャン・メイヤーUSDA人間栄養研究センター(the Jean Mayer USDA Human Nutrition Research Center on aging)の所長で、栄養とゲノミクスの研究を行うホセ・オルドバス氏は述べました。

「これらの発見を不眠症の予防と治療の基礎として使用するには時期尚早です。」

と、研究に関与していなかったオルドヴァス氏は述べました。

医師は、糖尿病など、血糖値を下げるか、制御する必要がある人、または体重を減らす必要がある人や、より健康的な食習慣を身に付ける       必要がある人に低血糖食を勧めることがよくあります。

より良い睡眠は、この食事を行う一つの理由となるかもしれないとガンウィッシュ氏は述べました。

「ここでの課題は、不眠症に貢献したり悪化させたりする可能性があるため、添加糖などの高度に加工された炭水化物の消費を制限することです。」

とガンウィッシュ氏は述べました。

 

【以下のリンクより引用】

Sugar and white bread tied to older women's insomnia

Reuters