砂糖漬けの飲み物と癌の関連性がみつかる
[ロンドン]ロイター通信16日、研究者らは、多くの砂糖が含まれた甘味飲料を飲む人は癌を発症するリスクが高いことを報告しています。
しかし、このフランスでの大規模な研究の結果では、甘味飲料の摂取を制限することで、がん症例数を減らすのに役立つ可能性があることを
示唆していると科学者らは述べました。
甘味飲料の消費は過去数十年で世界的に上昇しており、それは肥満と関連し、それ自体が癌のリスクを高めています。
世界保健機関は、人々が一日の糖摂取量を全エネルギー摂取量の10%未満に制限することを推奨しますが、さらに5%未満に制限し、
1日約25g以下に減らすことがより健康になると言います。
イギリス、ベルギー、フランス、ハンガリー、メキシコを含む多くの国で、人々の健康を改善する目的で砂糖に対する課税が導入されているか、
または導入が予定されています。
BMJ(ブリティッシュメディカルジャーナル)に掲載されたこの研究では、フランスの成人101,257人(うち21%が男性、79%が女性)のデータを分析し、
甘味飲料の摂取量や甘味飲料自体について評価を行いました。
この調査は2009年から2018年までの最長9年間で追跡され、すべての種類のがんと、乳がん、結腸がん、前立腺がんを含む特定の種類のがんのリスクが
評価されました。
研究者らはまた、年齢、性別、学歴、家族歴、喫煙および身体活動レベルを含む、いくつかの交絡する癌の危険因子についても調べました。
増大するリスク
調査結果では、甘味飲料の1日100ミリリットル(ml)の摂取量の増加が、全体的なガンのリスクを18%増加させ、
乳がんのリスクを22%増加させることに関連していることを示しました。
甘味飲料を飲んでいる人がフルーツジュースを飲む人と、他の甘い飲み物を飲む人に分けられましたが、
両方のグループはまた全体的な癌のより高いリスクに関連していました。
前立腺がんおよび結腸直腸がんについては関連性は見られませんでしたが、それは、研究参加者におけるこれらのがんの症例数が限られていたためと
考えられます。
この研究に直接関与していない専門家は、それが十分に実施された確かな研究であると言いますが、その調査のみで原因と結果を立証することは
できないと指摘しました。
英国・ティーズサイド大学の公衆衛生栄養学の専門家、アメリアレイク氏は、次のように述べています。
「この研究では、砂糖と癌についての明確な原因となる答えは得られませんが、私たちの現在の全体的な砂糖摂取量を減らすためには
重要な情報となるでしょう。」
「過剰な糖分の消費によるさまざまな健康上の問題に関する証拠全体から知りえるメッセージは明らかです。私たちの食事に含まれる糖分の量を
減らすことは非常に重要なのです。」
【以下のウェブサイトより引用】