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研究が示唆:出生力学は自閉症につながるプロセスの一部

ベン - アリ神経考古学研究所のNeurochloreの研究者チームは、出生過程自体が一部の人々の自閉症スペクトラム障害(ASD)の発症に関与している可能性があることを示唆する証拠を発見しました。
『Science Advances』誌に掲載された彼らの論文の中で、研究グループは、ASDのマウスモデルにおける、出生前、妊娠中および出産後の脳の大きさのモニタリング、およびそれらにて発見した事柄について発表しています。
ASDの原因は、実際にはわかっていませんが、医科学界の研究で多くは妊娠期間と関係があると考えられています。
この新たな研究の中で、研究者たちは出生過程自体も役割を果たすのではないかとの疑問を感じました。

彼らはASD発生率が早期c-セクションでの出産の場合にはより高いと考えており、これに可能性のある関連性を示唆しています。
より多くを学ぶために、研究者はASDマウスモデルでiDISCOと呼ばれるイメージング技術を使いました。
この技術は、患者がまだ子宮内にいるときでも、脳の3D画像を作りだします。
彼らは出生の直前と直後に脳の大きさを測定することができました。
画像を見たとき、研究者らは正常マウスの脳は、出生前の期間中にサイズの成長が止まっていたこと、そして、出生後のでもそのサイズのままであったことを見出しました。

彼らは、その成長の停止が脳が誕生のトラウマに対処するのを助けるのではないかと疑っています。
しかし、ASDマウスモデルでは事情が異なり、脳は出生後(特に海馬内で)より大きくなっていたため、分娩中およびその後の短時間ではその成長は抑制されなかったことが示唆されました。
彼らはまた、分娩前にマウスに薬物ブメタニドを投与すると、異常な脳の成長を防ぐことを発見しました。

研究者らは、出産中の赤ちゃんへのストレスを軽減する1つ以上の保護メカニズムが出産中の脳の成長を遅らせる(または遅らせない)ことに関与している可能性があることを示唆しています。
彼らはさらに、出生時に遭遇する問題を克服するようにつくられた治療法がASDの発症を予防するかもしれないといった可能性を示唆しています。  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://medicalxpress.com/news/2019-01-birth-mechanics-autism.html