研究は喘息がある場合での食物過敏症および過敏性腸症候群の関係を調査

2020年10月12日 -　若い頃に喘息と食物過敏症を患っていた10代の若者は、過敏性腸症候群（IBS）のリスクが高いと研究者らは報告しています。

この研究では、研究者は出生から16歳までの2,770人の子供の健康状態を調べました。

16歳のIBSに罹患している人は、12歳時に喘息を患う可能性が高いことがわかりました（約11％対7％）。

さらに、研究者らは、IBSに罹患する16歳の人は、また、12歳時に食物過敏症を患っている可能性が高いことを発見しました（41％対29％）。

調査結果はまた、喘息、食物過敏症、湿疹（皮膚が赤くなりかゆみを伴う状態）はすべて、16歳で同時期にIBSのリスク増加と関連していたことが調査結果で示されました。

「この大規模な研究で見つかった関連性は、一般的なアレルギー関連疾患と青年期の過敏性腸症候群の間に共通の病態生理学があることを示唆しています。」

と、スウェーデンのイェーテボリ大学医学研究所の研究リーダーである、ジェシカ・ショールンド氏は述べています。

ショールンド氏は、アレルギー関連疾患とIBSに関する以前の研究は矛盾していると述べました。

これらの新しい発見は、アレルギー関連疾患に見られる軽度の炎症のプロセスを標的とした、青年期においてのIBSでの新しい治療薬の開発につながる可能性があると彼女は述べました。

研究結果は、月曜日に米国の消化器病学会のバーチャル会議で発表される予定でした。

会議で発表された研究は、査読付きジャーナルに発表されるまで予備的なものと見なされるべきです。

IBSは10人に1人以上が罹患し、最も一般的な機能性胃腸障害であると研究著者は会議のニュースリリースで述べています。

それは腹部のけいれん、膨満感、下痢および便秘を引き起こす可能性があり、患者は脱力感を感じる可能性があります。

ハンス・トンブロム氏は、この研究に携わったヨーロッパの主要なIBS専門家です。

彼は、次のように述べています。

「機能性胃腸障害は一般的ですが、残念ながら、多くの患者は悪いイメージを持たれ、レッテルを貼られています。多くのIBS患者が医師のアドバイスを求めないという事実は、大きな懸念事項です。」

【以下のリンクより引用】

Healthday