電話: (050) 5806 4417

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 研究は糖尿病と腰痛の関連性を示す

研究は糖尿病と腰痛の関連性を示す

シドニー大学による研究調査では、糖尿病患者は糖尿病がない人よりも腰痛を発症するリスクが35%高く、首に痛みが出るリスクが24%高いことがわかりました。

糖尿病と腰痛や首の痛みの結果との関連性を評価した研究のメタアナリシスに基づく彼らの調査結果は、PLOS ONEジャーナルにて発表されました。

成人のほとんどは一生の間に腰痛を経験し、その半数近くがある時点で首の痛みを伴います。
糖尿病は、近年ますます増加している慢性疾患であり、推定3億8200万人が最も一般的な糖尿病である2型糖尿病に罹患しています。

大学の骨関節研究協会(Institute of Bone and Joint Research)の助教授であり、研究の上席著者であるマニュエラ・フェレイラ氏は、
今回の研究結果には糖尿病と腰痛、首の痛みとの間にある因果関係を確立するための十分な証拠が無いと述べました。
しかしこの調査結果は、この関連性に関するさらなる調査を促すものであるとしています。

フェレイラ教授は、以下のように述べています。
「糖尿病と腰痛、首の痛みはどういうわけか関連しているようです。どのように関連しているのかはわかりませんが、調査結果はこの関連性についてのさらなる研究実施の正当性を示しています。」

「2型糖尿病と腰痛は、どちらも肥満や身体活動の不足と強い関連があります。したがって、これらの要因をより詳細に調査することで、この研究の論理的進歩が得られるかもしれません。
我々の分析は、体重管理と身体活動が健康維持において基本的な役割を果たすという証拠を強化しています。」

この研究はまた、糖尿病治療が血糖値に影響することで痛みが発生する可能性を見出し、この関連性についてもまたさらなる調査が必要です。」
またこの研究は、首の痛みは腰痛を訴える患者に対して、医療従事者は糖尿病検査を検討すべきであることを示しています。」

「首や背中の痛み、そして糖尿病はますます多くの人々を苦しめています。こうした相互関係の調査には、より多くのリソースが投資される価値があります。
糖尿病の治療法を変えることで腰痛の発生率を減らすことができたり、またその逆も可能となるかもしれないのです。」

出典:2019年2月22日更新『Study links diabetes and back pain』Health Spectator UK(2019年4月15日に利用)
https://health.spectator.co.uk/study-links-diabetes-and-back-pain/